『鬼滅の刃』観てきました。
いいですね〜。実に良かった。
このブログを読んでくれてる人なら、あれが何の話なのか、ピンときたことと思います。
ま、原作も何も、わたしゃ知らんから、映画を観た限りですが、ど直球のストレートでした。
すげえなあ。
「月の支配」の話でしょ。
鬼って言われてるものたちが、ナウな人間でしょ。
支配する鬼、される鬼。
人の意識フィールドの外に、その人固有の精神の核があって、それを破壊してしまえば、人間は簡単に支配できます。
支配された人々は無限列車の中で眠りこくっています。お花畑的なきれいな夢を見せられて。
そして、その夢の世界の続きを求めています。
夢の続きを見るためなら、他人の精神の核を壊してしまえばいい。
だけど、ひとたび目覚めた人の精神世界は、あまりにも美しく、揺らぐことはない。
その美しさに触れて、鬼の支配から脱出する人もいます。
夢から覚める方法は、「幻想の自分」の命を絶つこと。
だってそれは「幻想」なんだもん、自分で自分を殺せ、と。そこから初めて真の生を生き始める。
面白いねー、面白いねーーー。
支配層は支配層で、闇の世界のヒエラルキー。
そこもまた過酷で、弱肉強食。
人間たちが苦しみ、悲しむ姿は彼らの栄養源。
でも太陽が昇ると、彼らは活動限界を迎えます。
お前、そんなに強いのなら、お前も鬼になれよ、不老不死だぞ。高め合えるぞ!
本気で何度もスカウトされるが、断固断る。
俺ら人間は老いもするし死にもするが、それが人間の美しさというものだから。
そして死に際に、自分が、幼き日の母との約束を果たしたことを確認する。
その強さは、弱き者を助けるために使うものです。
青臭いんだけど、これを青臭いと言って笑う人はかなり残念な人だと思う。
それならいっそ鬼の頂点を目指してほしいものです。
わたしらの子供時代の「宇宙戦艦ヤマト」が、ナウは「鬼滅の刃」なんじゃないでしょうか。
時代が進んだ分、鬼滅には「精神領域」の話が織り込まれているのが、ナウな感じ。
デスラー総統にも悲しい事情があり、彼だってサムライだった。(ちなみにわたしは古代進よりデスラー総統派w)
鬼だって事情がある。
完全なる「悪」ってなんだろう?
気づいているのに、眠ったふりをしている人間こそやばいんじゃないでしょうか?
みんな無限列車から降りて、自分の太陽を燃やして生きましょう。
気づいているなら、寝たフリを続けるのは卑怯なこと。
目を覚ませ!今すぐ降りるんだ!
とかなんとか。
ナウというこの時代に、各方面が伝えたいことの符号が一致している。
何よりそれがすげーなと思いました。
まあ、俺はいくつかのシーンでひさびさに号泣しましたよ。
「あなたは人を支配することしか考えていない。でもわたしは、支配なんかされない。絶対に」
以前、ある場面で自分が言ったセリフを思い出して、強く泣けた。
ほなまた。