笑うわーーー
まるちゃん(うちの母)はカステラ好き。
だけどめんどくさいことにカステラなら何でもいいかってゆーと、またそういう話でもない。
文明堂はダメ、福砂屋しか食べない。
いちいちうるせーな、と思いつつも、そこは「はいはい、福砂屋ね」となるのが娘というもの。
長崎にて、念の為「カステラいる?」と打電したら「もちろんいる!」というから、まあ福砂屋で送ればいっか、と。
ここからややこしくなったWWWWWWW
松翁軒も福砂屋も、宿の至近距離に並んであったけど、松翁軒はまだ開いてなかった。
ちなみに福砂屋は市内のいたるところにあり、特に希少価値を感じるわけではなかったよ。
松翁軒は最後に空港で見つけたからそれも買ってやった。
「仕方なく文明堂食べてた」とか、食いもんにはいちいちやかましいからめんどくセーなと思いつつも、かわいらしいな、と笑ってしまう。
「松翁軒」というのは、子供の頃にじいさん(てか、母の父)が買ってきただか、どなたかにいただいただかで、めちゃくちゃ美味しかった記憶があるんだって。
でも東京では買えないと。
渡したら、美味しい美味しいと喜んで食べてた。
「やっぱりこうじゃなきゃダメなのよねえ」とかなんとか、ひとしきり講釈を垂れるまるちゃん。
何度聞いたかわかんない話も、まあ、ご愛嬌。
そんなに言うならと検索したら
「あれ、オンラインで買えるよ?」
「いやよ!通販なんか!」
WWWWWWWWWWW
通販はダメだけど「お取り寄せ」は大好きなくせに。
どう違うのか意味が全くわからない、というかわたしは本当はわかっていて、多分「電話して買う」はお取り寄せで、「サイトで買う」は通販なんだろうWWWWW
けど、まあ、かわいらしいというか、いちいち一悶着がおもしろい。
で、さらに今日は、送った福砂屋が「2本あってもしょうがないからあなたたち食べなさいよ」と言って持ってきたw
カステラ飛び交う数日間。
しかも、どうやら「カステラねた」というのは、どこの家、どこの母にもあるものらしく
友達連中から「うちの母もカステラにはうるさい」というコメントがいくつも。
そういう世代って、あるんだよなあ。なんかほっこりする。
きわめつけはこのエピソード
もはや「カスティーリャ地方のパン状のもの」ではとっくになくなった日本の「カステラ」。
時代の荒波をかいくぐって衰えない、日本のお菓子。
伝えたポルトガル人もめちゃくちゃ喜んでいるだろう。
しかしそれにしてもしみじみする。
昨年までだったら、こんな他愛のないやりとりが、まったくできなかったわけだから。
今はなんでも愛おしいし、いちいち笑える。
こないだ仙台から送った笹かまぼこも「お父さんが選んでたやつと違う。これは二度目はないわ」と一刀両断だったことさえ、
かわいらしいなと思うのが今のわたしというものだ。
食べ物でガタガタいうのは、実に平和なことだもの。
全てがありがたいと思う、年末の夕暮れ。
ほなまた。