「六甲比命神社」。
神社というより自然崇拝の場所だ。
そこが巨大な磐座があること以外、「何」なのかは知らないけれど、おそらく渦森断層からの龍脈に関係しているだろうと思い、行くことにした。
検索すると、瀬織津姫だとかなんやかやの情報が出てくる。
スーごく正直に言って、わたしはそういう御祭神情報に興味がない。
そもそも日本の神様系って、名前の読み方ややこしいし、いっぱいいるから覚えられないし、一人でいくつも名前持ってたりするから誰が誰だかわからない。
こっちはただでさえ昨日のことも覚えられないバカ。わたしのメモリ限界を軽々越えてくる。
それに神社なんて過去の歴史で合祀されたり分祀されたり廃仏毀釈でなきものにされたり、統合、再生、閉業みたいなのが
要するに時の権力によって好き勝手やられてきたわけだから、そんな看板の能書きをまともに信じてたまるかよって気持ちも多分にある。
日本書紀も古事記も本当のことが書かれてるか怪しいわけだし。
ま、なんとなくの「記号」とかプロトコルとして理解をしている程度だよ。
そんなわけだから「なにごとかの御坐すところ」としての純粋な磐座に興味があるイワクラー。
で、六甲比命神社。
まあ、普通の人は行かないようなところにある。
落ち葉の上に雪が残り、目的地を目指すまでには粉雪が降っていた。気温は0度を下回っていた。
繰り返すけど、こんなクソ寒い時期に好き好んで行くものは少ないだろうと思う。
登り口付近にすでに巨大な岩があったが、こんなもので驚くのは早かった。
ちょっととんでもない急斜面に巨大な岩がドーン!で、息を飲んだ。
般若心経が掘られた「心経岩」。人物が入っていなければ大きさはわからないはず。
そして、写真て全然ダメだ。
現場の「うわ!」感を一切伝えていないと思う。
ところで、わたしたちが敷地に入った時、雪は止んだ。
また、非常に乾燥した砂状の地面は滑りやすく、足元を取られる危険で、一歩一歩に神経を使うことになった。
何しろ「急斜面」だ。
そしてこちらが「本体」ではあるが、デカすぎてむしろ小さく見える不思議。
現物は巨大だ。
この写真、何か感じる人は感じるかも知れない。
わたしは、もわ〜んとしてくる。
工事現場みたいな急な仮設階段を登る。
岩が巨大なら氷柱も巨大だった。
お賽銭すら氷の中だった。
霜柱すら巨大だった。
しかしよく考えれば霜柱とは柱状節理の最たるものだね。
ともかく。
ここから下界に向かって走る断層をイメージしながら、呼吸を繰り返し、エネルギーを通した。
この場所をどう感じるかは、当然だけれど、
行った者にしかわからない。
この後、数カ所の磐座関係をさらに巡り、夜は有馬温泉へ。
有馬温泉、行基さんには会いましたかー?