旅の話だが、今日は淡路島、というかその端っこにぽかんと浮いてる沼島について、重い口を開くぞ。
重い口というのは、結局のところ、自分の中で錯綜しすぎて何をどう書いていいかわからない、という意味。
とにかく、死ぬかと思ったわけです。
わたしは淡路島にそんなに興味があるわけではないんです。
「淡路島」で検索すると、日本とユダヤのなんとか、、、みたいな話も出てきて、わたしはそれもんにも、もはや興味があるわけではないんです。
ただ、、、、
今わたしの興味は「地面」だから、岩とか石に関心がいく。
それで、どうしても見てみたい石があった。
それは沼島というところにしかない。ヌマ島かと思ったらヌ島と読むらしい。
そんで、その石は、沼島の他にはフランスのどっかにしかない、世界で2箇所しか、その石は存在しない。
それは「さや状褶曲」というものでして、これも、どこをどうたぐって見つけたのかわからないが、とにかくこないだ偶然知ることになった。
1億年前の地球の「シワ」が残る珍しい岩石。平成6年に発見され、引き潮の時にしか姿を現さない。同心円構造の鞘方褶曲は、この岩石以外ではフランスで1ヵ所発見されているだけで、昔の地殻内部の動きがわかる世界的な貴重な資料となっている。
ちなみに、わたしの関心は「フランスのどこ!!!!!!」だが、検索しても出てこない。どなたか知ってたら教えてください。
石はこれ。文化遺産オンラインのページから拝借。
これをみた時に、やばい!と思った。
イザナギとイザナミがぐるぐるやったあの話だなと思った。
誰かがグルグルさせなきゃ、こんな風にはならない。
ちなみになんで「淡路島」に隣接する四国の国が「阿波」なの?
二つとも「アワ」じゃん。それ泡のことじゃないの?バブルじゃないの?ぐるぐるかき混ぜた時に泡立ったんじゃないの?
・・・・などと(もしかしたらそんなこと常識?)わたしはあくまで人の話も定説もどうでもよく、自分のカンだけに価値を置く女。
ま。だから見たいな、とは思っていたけど、でも今回の六甲修行に、そもそも淡路は予定していなかった。
なのに、香川から来てくれたリカちゃんが「かおりさん、阿波の土柱って見たらいいんじゃないですか?」と。
なんやそれ?
検索したら
これだった。
わ!
ノーマークなシロモノ。
よし、そしたら行こう!と即決した。
「ですよね〜。すでに淡路島に宿は取ってあります〜!」
!!!!!!!
リカちゃんデキる!!!この人は本当に仕事が素早い。
そんなわけだから、六甲の翌日は淡路に泊まり、さらに翌日は徳島からの香川抜け、高松空港から帰る、ということになった。
それで、「沼島事件」の後でわたしはしみじみ思ったのだが、
リカちゃんはわたしにとって、猿田彦のお役どころをしてくれる人なのかも知れない。
出雲行きも、長崎行きも、そして今回も、
なんだかわからないけど、道を作ってくれる人だ。
しみじみありがたく、なんだかすげえなあ、、、と思うわけである。
ま、それで。
淡路では胎内めぐりをしたり、震災の記憶もリアルな野島断層を見学したりして、沼島に向かうことになった。
夕方になりかけ、船の時間に間に合うか。
順調に車を飛ばすリカちゃん。
だけど、沼島が近づいてくるにつれ、わたしは突然、異様なあくびが止まらなくなった。
別に眠くないし、退屈だってことじゃない。
でも助手席であくびばっかりしてたら流石に失礼だろ、、、と焦り始めるわたし。
そのうち、胸のあたりが、やはり異様な感じになってきた。
要するに「なんか気持ち悪いぞ、、、、」という感じ。
即座に思った。これはわたしに何かが起きている。
「島に行かないほうがいいのでは?わたしは行くべきではないのでは?」
でも、わたしのためにプランしてくれたリカちゃんにそんことは言えない。
船乗り場が近づいてくる。どんどん気持ち悪くなってくる。これ吐き気?
船乗り場に着いた!
「ナイスタイミング!すぐ出ます!」リカちゃんはちゃっちゃと切符を手配してくれる。
ああ、怖い。わたしは行ったらどんなことになるんだろう?
おのころ関係が、わたしに来て欲しくないのかな?来るなってこと?
・・・などと、不安な気持ちが渦巻き、わたしの脳内が鳴門の渦潮だよ!
でも、そんな猶予なく、とにかく乗ることになった。
船内で、もういよいよヤバくなり、寒気がし、目も開けられない。
ようやく「具合悪い」とだけ言うのが精一杯。
だからわたしは沼島の姿というか遠景を見ていない。
島に着いた。
もう立てない。当然、歩けない。
10分経っても戻ってこなかったら見に来てねと行ってトイレに行くが、こんなに気持ち悪いのに何も吐くものない。
なんだよこれ。
ベンチに横になると、なんだかもう、自分の肉体を感じないというか、アホみたいに軽い感じして、ある意味で気持ちがいい。
これはいかにもおかしいから、紫鯨亭さんにメッセで伝えてもらうようお願いして、目を閉じた。
「死んじゃうのかなー」
と思ったから、ポケットの中のマリアさまを握りしめて、
「なんだよおのころーーーーーーー!マリアさま助けて!わたしおのころにやられてます!!」と必死で呼びかけた。
(今書いていてこれ爆笑だが、その時はマジで必死なんだよw)
でも、ふと、
「待てよ、わたし特に来るなと言われる筋合いない。身に覚えがないもんね。それに、寒気はするけど頭痛はない。悪いものだったら頭が痛くなるに決まってる。
おのころ関係は、わたしに何を望んでるんだろう?」
などと冷静に考えを巡らしていたら、胸のあたりにあったものが、丹田に移動した。
なんじゃこりゃあ???と思うのと同時に、まもなく抜ける!と確信して
「リカちゃん、あと少しで戻る」と言ったら、
実際、そのあと少しで、わたしは何事もなかったように、フツーになった。
何かが、頭から入ってきて、下に抜けていった。
紫鯨亭さんからは「アメノミナカヌシがどうのこうの」という返答をいただいたが、
ハァ?????
わたしゃさっぱりわからない。
で、気づいたら、「あと30分で、帰りの船が出ます」みたいなことになっていて、ほとんど何しにきたんだかわかんない。
わたしに何かをインストールされるためだけにきた。
リカちゃんに申し訳ない、、、、という気持ちだけが充満して脳内またも渦潮だった。
だから神立岩にも行かれず、ほぼ何も見れなかったのだが、せめて船乗り場の最短の近所にあった八幡神社に行ったら
予想もしない「巨木の森」があって、わたしは感激した。
これも滞在時間がなくて森の奥までは行かれなかったが、それでもこのセレンディピティは感動的だった。
しかも、わたしが倒れている間に、すぐそばに
例の石があった!とリカちゃんが発見してくれた。
それにわたしは淡路の別な場所で、ムムム、、、、となる岩も発見していた。
石(岩)を見て何が面白いのか、、、と言われれば、あなたにはつまらないでしょうけど、わたしはめちゃくちゃ惹かれるとしか言いようがない。
後日、紫鯨亭さんにこの事件について改めて尋ねたが
そういうことは(分析ではなく)感じることが一番やな、と言われ、それも妙に納得する。
そういうことは、何が起きたと特定する必要はないと思うようになった。
だって「知らんがな」としか言いようがないんだもの。
わたしとしては、何かがインストールされたというよりはリロードされた気がしていて、
一旦、確かに死にかけた(魂が抜けた)から
おのころがわたしの魂を抜き出して、すみすみまでチェックして戻したのかな?と思ったらちょっとウケている。
「検査済み」みたいなシールが貼られたのかな。ついでに磨いてくれてたら嬉しいけど。
生きて夕陽を見ることができた。
そういうわけで、わたしは次のマリアグリッドを作ります。
めちゃくちゃ、しっくりきているけど、それがなんだかは出して見なければわかりません。
ほなまた!