本当にすごいものを見たければ、身体を張って行くがよい。
昨日は仲間と、湯河原の柱状節理の、その名も「六方の滝」に行ってきた。
1月にトライして道を誤り、旧日本軍のごとく道なきいばらの茂みをかき分けて進んだところ。
そん時の話はこれ。
オバハン探検隊、地図にない場所に行く
前回のプチ遭難後、「な〜んとなくわかった」という勘だけを頼りに再トライ。
頼りにしたのは、目的地付近の等高線地図スクショのみ。
で、結局、またもや道を失いそうになったけれど、この一見イミフなルート案内が、道無き道の推理には大いに役立つことになった。
道ったってあんた、最初こそ、のどかな春の風景であるものの
山に入ればこんなだよ。
伐採された木々と岩、そして笹。
どっかのワンゲル部が設置してくれたありがたいロープを頼りによじ登る。
とにかく、奥へ奥へと進んでいき、
やっと滝が出てきた!
って、これか?こんなもんか?
なんかチゲーだろ、、、、、と立ち尽くす俺。
さらに進み、その奥に、また滝があり、一見、デッドエンドに見えるその右手に、
あった!ロープ!!!!
こんなところ。
怖れよりはるかにキャッキャを感じる自分は本当に「サル年」の猿性を感じる。
それにしても、ああ、写真とは、いかにリアリティを矮小化するものか!
そしてこの「崖」を垂直に登ったあとは、今見えている滝の裏側に通じる絶壁を渡り歩き、沢を下に見て、
はっ
っと出てくるのが、この姿。
黒く光るてっぺんが、ニョキッとしている様が目に飛び込んできて息を飲む。
やっべーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
思わず絶叫。
はじめてGoProで撮ってみた。
世の中に「威容」というものがあるけれど、これはまさにその言葉以外にないと思った。
美しい、といえばそれは美しいわけだが、
それ以上に何か、いわく言い難いもの、
なんというか、言葉に表すことのできないもの。
そして、こんなものが長い長い年月の間、
誰にも知られることなく、ずーーーーーーーーーーっとここにあった、ということに
なんというか、、、、ゾッとするような何かを感じる。
こんな山の奥の奥、動物たちしか知らぬところ。
簡単にリーチできるようなところに、本当にヤバいものはないんだと思う。
ところで。
この柱状節理というもの。
六角柱が整然と並んだもの。
これを見て、何か、美しさとともにゾッとするものを感じるとすれば、それは何かというと、
六角形とはすなわち、「生命のすべて」だから
ということになる。
生命とは美しく同時に畏怖の念を感じさせるもの。それは細胞。それはDNA。それは記憶。
この六角形はわたしたちの中にある。
この話は神聖幾何学とともに、いずれマリアグリッドのサイトで紹介していこうと思っているけど。
ま、これを「マグマが冷える時に固まって」という説をすんなり受け入れてしまう人は相当おめでたいんじゃなかろうか。
わたしたちは雲仙普賢岳も、大島も、木曽御嶽山も、ハワイの噴火も、そしてナウ、アイスランドの噴火も見ている。
溶岩とはどういうものか、みんな知っている。
その辺に転がってたきれいな六角柱。
これが溶岩に見えるかっつーの。
わたしたちの住んでいる大地って、いったいなんなんでしょうかね。
そういえば、
こないだ友達がアップしていたのが、この写真。
つくしんぼ。
よく見てね。すべて六角形。
その中から、胞子(緑のやつ)が飛び出す仕組み。
賢いあなたなら、わかるよね。それが何を意味するか。
ほなまた