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アレサ・フランクリンとゴスペル


昨日はなかなかな1日だった。

 

封切りされたばかりの

「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」

を観て、まーわたしらしく言いたいことが山ほどあるわけだが、かいつまんで言うと、

あの凄まじくパワフルな天賦の声は、無条件に人の心に届くから、もちろん大泣きしそうになるし、実際涙が溢れる。

どう考えても音楽の神が憑依して、彼女に歌わせているとしか思えない。

そしてあのアフロアメリカンクワイアに固有のグルーヴが凄まじい(凄まじい以外の形容詞を見つける手間を省く)うねりとなって熱量がすごいわけだが、

わたしはいくつかのマニアックな違和感を強烈に感じるし、

瞬間的な熱量がすごくても、「実際幸せそうに見えない」と感じてしまう。

これはもちろんわたし固有の感性だが。

大衆音楽という点では、わたしにはやっぱブラジルの方がはるかにフィットすることを確認した。

 

 

それはもちろんアレサのせいでも、黒人クワイアのせいでもなくて、

ただ単にゴスペルというもの、アメリカというものの成り立ち(文字の読めない元奴隷に、彼らの得意な音楽を使って聖書を教育する)

みたいな話に起因することだろうと思った。

つまり、プロテスタント教会の黒人層への戦略がゴスペルだと思うし、その上に乗っかったものと、

ブラジルの黒人音楽みたいに教会を介さない自然発生的なものとの違いなんじゃなかろうかと。

辛い暮らしの救いをジーザスただ一人に求め続ける話と、

同じように虐げられ、暮らしは辛くても、自然礼賛と生命の喜びを神に感謝する話の違い、と言ったらわかりやすいかも。

似てるようでまるで違う。

 

アメリカの黒人層の根底に、根源的な怒りや憎悪が横たわっているように感じるけど、

ブラジルの場合は、もっと諦観に寄っている気がするし、優れた詩人を輩出したポルトガルが支配国だったことは大きいと思う。

・・・・といったような話は何時間でもすることができるが、どうせ誰も興味ないのでここら辺でやめる。

 

 

帰宅して、録画してあったトム・クルーズさまとサイエントロジーのドキュメンタリを観て、

完全に洗脳され、傾倒するその姿に、やっぱどうにも幸せそうではないビッグネームの悲痛な哀れさを感じた。

失礼な意味ではなくて。

これも全て「成功」というものの前には誰もが黙る、というアメリカのタテマエ鉄則に従って、

それを追い求め続ける男の姿であって、この先変なことにならなきゃいいけどなあ、、、、

と人知れずご多幸をお祈りする。

 

次に見たのがディエゴ・マラドーナさまのドキュメンタリで、

こちらは神と呼ばれた男の話。

天才はマトモな人である必要はないし、凡人にはわからない苦悩と隣り合わせが宿命づけられているわけだが、

天才の感性は凡人にはわかるはずもないから、当然めちゃくちゃ批判される。

でもわたしは彼が好きだ。

 

アレサ、トム、ディエゴ。

みんな天から与えられた才能をフルに使って富と名声を得て、

同時に多くの、他の人にはわからない問題を抱えて生きて。

神をめぐるいろいろな人の話として、ふ〜ん、、、、、、とあれこれ考えた。

 

でも大きな波乱がなく一生を送ることが「正解」だなんて、わたしは到底思わない。

 

 

ほなまた

 

 

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