そういうわけで雨の中、あんまりやる気なく「善通寺」に行ったわけです。
ちなみにわたし、空海には大変な興味があるけれども、「彼が真に探求したかったこと」に多大な関心があるだけで、八十八箇所とかいわゆる霊場めぐりのことはほとんどわけわかってない。
お遍路さんをする方々にとっては「弘法大師」で信仰の対象だけれど、わたしにとって空海さんは探求者。教えて欲しいことがいっぱいあるお方。できれば、夢の中に出てきて教えて欲しい。授業料払ってでも聞きたいことだらけ。
そうそう、生まれた場所のお寺だから、ここが「一番札所」に違いないと思っていたら、それは徳島なんだってね。順番どないなっとんねん!
鎌倉にはありえないスケール感のだだっ広い敷地にいろんな伽藍が配置されている。壮大でいいなー。
こちらが本堂。大きいのよ。壮大なの。
そしてこちらが産湯の水ですって。
ゲキ雨だったから味を確かめることなくその場を去った。
それほど、わたしやる気がなかったのよ、その時。
でね、
こんなものがあるのよ。
他の2人がやろうやろうと言うので、なんだかわからないけど行ってみることにしたの。
要するに、本堂の真下を回遊するわけなんだけど、これが、一切の明かりがない
本当の物理的な闇
だったのよ。
50余年の人生で、初めて体験するものだった。
上の写真にあるように、階段を降りたらすぐ、本当に一切、何も見えなくなるの。
何も、だよ?
3人のうち、わたしは最後だったの。前にはKがいる。でもその背中、シャツの色すらわからない。闇だから。
左手を壁から離さないように伝って、そろりそろりと進む。途中いくつかカーブがあるから、手を離すと危険なの。そして道中は結構長いんだよ。
人間て不思議なもので、「何も見えない」っていうのに、必死で目を開こうとするのね。
ふと、わたし、たぶん目玉が飛び出しそうな勢いで、バカみたいに目を見開いていることに気づいたの。
というのは、多分すんごいアホヅラで目を開いていたら、先になんかが浮かんできたんだよ。そしたらなんだか怖くなって、急にめちゃくちゃ怖くなって、
(や、わたしもまだ、こういう「怖い」とかってあるんだな!!!!!って知ったから、やっぱし自分と向き合ったのかもね)
そんなら見なきゃいいじゃんと思って目をつぶって歩くことにしたの。
で、しばらく進んだところで、わたしは誰かとすれ違った。
誰かって言っても、3人で行ってるわけだから、当然、先頭の子がUターンしてきたんだなと思うじゃん。
あー、その辺がドンつき、折り返しなんだな、と思うじゃん?
で、なんだかホッとして進めど、道は続いているのよ、折り返しなんかないの!
え?じゃ、さっきの誰よ?
と思ったら、中間地点らしく、変なアナウンスが流れてきた。「再現されたお大師さまの声が聞けます」みたいな話w
いきなり俗世に引き戻されて、めっちゃ救われたよ。いや、ほんとに。
で、そこには部屋があり、壁面は宇宙だった。
で、
あれっ?
真の宇宙は地下にある
っていう最新のりーかお総研の説とリンクするじゃん、、、、などと思いながら、
コンピュータが作り出した、割と軽い感じの「お大師さまの声」を聞き、正気を取り戻して、後半の道を進んだ。
いやーーーーーー、この俗っぽい仕掛けが用意されてなかったら、気が触れたかもしれないわ。
わたしは誰とすれ違ったんだろう?
もしや空海さんにからかわれたのかしら。。。。。
そしてこの夜から、先日書いたように、原因不明の絶不調に襲われ、丸一日
人間としての機能を失った😢
のよ。
でも何が原因かわからないの。。。。だって、実は午前中にも変なことがあったのよ。
>>続く