ここのところしょっちゅう実家に通っていて、いいな〜と感じるのが、町の人みんなかおりさんじゃなくて「かおりちゃん」て呼ぶ。
もう20年も住んでないのに、八百屋のおばちゃんまで名前を覚えていてくれたのは、さすが商売人!という前に純粋に驚いた。
ナーコロ時代になって、わたしは完全に「フランスに行って気分転換する」という切り札を奪われた。もちろんフランスじゃなくてもアウトオブジャパン全般ね。
多分、お注射なしでも行ける国はあるんだろうけど、実は調べる気にすらなってない。
めんどくさ。
というかはっきり言って、
世界中どこでもバカばっかということがわかってしまったので、一気にシラけたのは自分にとって実はすごくいいことのように思われる。
昔は、イタリアとかフランスにいてのびのびしている自分が好きだった。
でも今は庭の草むしりをしている自分が好きだ。
生まれてこのかたズーーーーーーーーっと、日本はなんとなく、本来自分がいるべき場所ではないという感覚が常につきまとっていて、それはそれで面倒だったわけだが、
このナーコロ騒動を経て、この「分離」が完全になくなったことに、今日気づいた。
気づいてちょっと「おおっ」と思った。
「ここではないどこか」ならもっと楽しい
という感覚が、どっかへ行ってしまった。
もちろん、九州はいいよね〜とか、神戸はいいよね〜とか、四国大好きとか、東京終わってるとか、そういうのはあるにせよだ。
それを言うなら、鎌倉なんか終わりっぱなし。
(多分頼朝死んで以来ずっと終わってるw)
でも場所の話ではなく、ここで見つからないものが、よそで見つかるとも思えない。
それからわたしにとっては、フランスとかイタリアに行くっていうのが、要するに観光とか、あるいは仕入れとかっていう普通の旅行(?)ではなくて、
何か別のものだったんだなあということも、自分を俯瞰で見て、よくわかった。
なんか、それも含めて、自分の中で完全にひとつのタームが終わったんだな〜って思う。
そーゆー意味で、ナーコロは非常に多くのものを与えてくれたんじゃないかと気づいたよ。
あー、もちろん、行きたい国々はいっぱいあるし、見ておきたいものは尽きないけどね。
なんとなく、今日の心象風景でした。