既知外の皆さまへ
まずお知らせ〜〜〜〜!!!
来週19日に予定していた「ミゾクイ会」こと勉強会は内容を変更して延期にしたわー!
むしろ、日本の歴史の転換に大きく関わってきた「奈良」について、にすることにした。
言っておきますけど、「奈良」に含まれる話は膨大よ。
藤原が作り上げた「律令制」。それって当時のチャイナ、つまり「唐」をコピーして導入した、《「土地と人民は王の支配に服属する》っていう、中央集権国家とその裏で藤原が自分の子息を皇位につけてうまいことやるための法整備よ。
そして、例えば「租庸調」みたいな、みんな歴史の教科書で一行書かれてたアレ、つまり現代に通じる税の負担とかなんとか、ぜ〜んぶこの時代からおっぱじまって、ナウに至っているのよ。
(ちなみに、この「租庸調」に関して、飛騨だけは特例で免除されていたっていうのも興味深いわよ。って話になるとまた散漫になるから一行にとどめとくわ)
でも、もともとは奈良周辺ていうのは「ヤマト」なのよ。
だからあべちゃん撃たれた「大和西大寺」とか、金魚で有名な「大和郡山」とか、そもそも古代史で言われている「ヤマトの国」ってゆーのの中心が奈良なのよ。
(これ、関東圏の人間にはピンとこない話だから言ってます)
ちなみにあべちゃんやられた現場の東側には平城京が、運ばれた県立医大の南には藤原京、そして神武天皇陵があるわ。
でもね、そもそも神武(実在したかどうか怪しいし、崇神ていう人と同一人物かもしれないの)が「本州」に来る前に、この辺りにはクニがあったわけよ。
ニギハヤヒ系よ。そして、その長が物部だったわけよ。
『日本書紀』が認めるように、物部氏は天皇家が登場する以前のヤマトの大王家であった。そしてヤマト朝廷成立後、八世紀初頭にいたるまで、物部氏が重大な発言権をもちつづけたように、天皇家と物部氏という二つの王族はあいまいなかたちで共存の道を選んでいたのである。ところが、物部氏の衰弱後、彼らは鬼のレッテルを貼られ、かつてのヤマトの大王家は、八世紀、歴史の敗者として、神・天皇の対極の存在に朽ち果てたのであった。
関 裕二. 消された王権・物部氏の謎 オニの系譜から解く古代史 (Japanese Edition) (p.6). Kindle 版.
で、「物部氏の謎」っていうこの本読了した。
ディテールでは、すべて賛同する訳にはいかなかったけど、概略としてはすごくわかりやすかった。
前半では、大嘗祭と「心の御柱」について童女の姿をした「鬼」の話が面白かった。
不思議なことに、伊勢神宮最大の祭り、二十年に一度の遷宮と大嘗祭両者の祭祀形態は非常に似かよっていて、原理はほとんど同一のものとされている。たとえば、どちらの祭りでも、儀式の前半部分で謎の童女(酒造童女、大物忌)が祭りの先導役を務めていて、この童女があらゆる場面で最初に行動しないと、祭りが進まないようになっている。
<略>この童女は心の御柱に食事を供し、しかもこの童女がともに食するという儀式があるからだ。これはまさに大嘗祭における天皇の仕草とまったく同じであるばかりか、心の御柱祭祀にはもう一つ奇妙な行事がある。すなわち、柱の周りに〝天平瓮〟を八百枚積み上げるというものだ。
関 裕二. 消された王権・物部氏の謎 オニの系譜から解く古代史 (Japanese Edition) (p.93). Kindle 版.
物部についての解説というより「「鬼」の概念から奈良、藤原を読む」と言った方が早いような本だった。
そう「鬼」。鬼って誰のこと?朝廷の意のままにならなかった人たち。山の中で鉄を作ってた異形の人たち。まじないで現実を動かした奇怪な人たち。。。。
でも鬼の力がなければ、この国は国家として成り立たなかったのよ。今でも、よ。
で、とにかく、奈良という場所よ。
奈良時代ってのは「古代社会」から「ナウな国家の基礎」になるような転換期だったの。「コイン=通貨」だって、この時代あたりから作られ始めたのよ。
で、そのプロセスでは、
暗殺、謀殺、虐殺、、、
不正、捏造、なんでもあり。
ありとあらゆる権謀術数が渦巻いていたのよ。
例えば、
「大化の改新」て言われてるクーデター。中臣鎌足センパイたちが、蘇我入鹿センパイをぶっ殺したのよ、しかも「宮中」で。
そして、イルカの父・蝦夷さんは自分の屋敷に逃げて、火をつけて自殺してしまったのよ。その時、それまでの歴史書『天皇記』とか『国記』と、秘密のお宝「珍宝」とか、ぜ〜んぶ燃やしてしまったのよ。
だからその後に藤原の命によって編纂された古事記とか日本書紀とかで、不都合がうまいこと隠蔽されたとしても、それ以前のことはわからないわけ。
それから「長屋王の変」ていうのもあったでしょ。これも藤原4兄弟のはかりごとで、天武天皇の孫?だったか何かの長屋王さんが自殺に追い込まれた事件よ。
あと、日本史で習って以来ずっと気になっていた「宇佐八幡神託事件」ていうのも興味深いのよ。
道鏡っていう謎の坊さんが皇位を乗っ取ろうとしたけど、和気清麻呂の機転によって防げたよ!っていうお話。
これ、今回、宇佐神宮でわざわざパネルになって掲出されてたから、あんた令和になってまで、どんだけアピールしたいのかとさらに気になったんだけど、
わかったわ。道鏡っていう人は、そもそも弓削氏で、つまり物部系だったのよ。
それから仏教というもんも輸入されて即広げられた。あーもちろん庶民の間に普及するのはもっと後だよ?
宮廷の話ね。それまでの古神道・祭祀、宣託から、よりシステマティックになったと言っていいわけよね。
事件性あるトピックスなんてそれだけじゃない。ま〜〜〜〜〜〜〜あ枚挙に遑がないほどガタガタしていた時代。
暗殺はフツー。
それが奈良というもの。
そして、「暗殺」ってのは何かの意図の下になされることで、偶然とかはなく、その後は何らかの方向へ、情勢が向けられる
だけどね、これ見落としてはいけない点はね、
その当時の朝鮮半島情勢なのよ。
っていうか、このぐらいの時代まで、「日本単体で」っていうのはあり得なかったわけよ。
そん時、百済、高句麗、任那、伽耶、、、、なんかに分かれて争い、半島は半島でドリフ状態。
その、各勢力と組んで、あーだのこーだのチャンチャンバラバラやってたわけよ。
今だってそうだよ。形を変えても、所詮そうなんだよ。
そう、わたしが言いたいのはね、
だから「国内のこと」なんて、常に「国外のこと」と抱き合わせだよっつーことよ。
国の中でどーゆー政策とるかは、国の外との関係性においての決定だったりするのよ。常に、常に常に、常に!だよ。
この時代以降、半島情勢も変わっていったし、このヤマトも日本という国になるように変化していったわけだよね。
てな訳で、あべちゃんが好きだったとか大嫌いとか、フェイクだとかなんだとか
そんなことよりも!!!!
俺は未来の見通しの方がよっぽど大事だと思ってるよ。
みみっちい視点ではなく、もうちょいデカめの視点で、
彼がいた間に(実は)守られていたこと、なんかについて冷静に考えてみ流のは大事だと思う。
それと世界情勢ね。
既知外のみんなならNWOは知ってるでしょうから、「リセット」はどのようになされていくのか、少し各自で考えてみてね。
ツーわけで、
次のミゾクイ会では、「奈良 天皇、物部、藤原、製鉄、鬼 with朝鮮半島情勢」に変更よ。
わけわかんないでしょう?でも、そーゆーことなのよ。
ついでに、今以降の展開について予想されること、わたしなりの「ヨミ」もお知らせしようと思う。
みんな、来てね!7月22日(金)21:00〜
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