だいたい、わたしが「あまりもだらしなすぎる」ということが本日の話の導入であり結論であるわけで、その一言以外にないわけだが。
この問題は、以前からずーーーーーーーーーーーーーーーーっと、頭の片隅にあった。
以前は魚の小骨、それも「シコイワシの小骨」ぐらいの、あるんだかないんだかわかんないレベルだったのだが、今年に入ってから小骨が米粒になり、この1ヶ月で米粒が小豆になり、
ここ数日であずきは大福程度の大きさまで成長した。
もうだめだ!
これ以上は逃げられない!
昨晩、寝る前に決意した。
「明日、起きたら、着手する!」と。
それは話せば他愛もないことだと思う。
わたしの祖父は、某企業の経営者だった。
だから当然のように、わたしの名義で幾ばくかの同社株式を持っている。
だが、わたしはだらしない。
遡ること30年前ぐらいに、「株券」というものは廃止され、すべてデジタルとなった。
その際、仕方なく大和証券銀座支店に口座を開設した。まだその辺に住んでいたからだ。
だからと言って、どーでもいい。株は動かすこともなく、ときどき会社から「株主優待」とか「配当」とかが届くだけだが、そんなもんは大したものではない。
その後、わたしは引っ越し、名前が変わり、さらに鎌倉に引っ越し、名前を元に戻しナウに至るわけだが、当然そんな変更手続きはやるわけがない。
この間、約20年、わたしはこの株がどうなっているのか、一切気に止めることなく過ごしてきた。
つまり優待も配当も一切届かない状況で過ごしてきた。
けれども最近になってこれは、通常の個人投資としての株の保持ではなくて、「祖父がわたしに残したもの」であり、いわばルーツに紐づく要素と言える、ということに気がついてしまった。
人はとにかくルーツを蔑ろにしていて良いことはあまりない。
もはやこの会社は斜陽も斜陽で、むしろよく持ち堪えてくれているなあ、、、と遠くからそっと見守っているわけだが、
同時に、在りし日の祖父が、この会社の経営でどれだけ苦心をし、どれだけの心血を注いできたかを間近で見ていた自分にとって、株価の動向という経済的側面はどうでもよい。
ただ祖父が残したものと自分との間の糸がこのようにだらしない状態で繋がらないまま長く放置していることを、祖父はどのように思っているだろうか、、、、
わたしは祖父に怒られたことがほとんどなく、いつもニコニコと見守ってくれたから、今も怒ってはいないだろうけれど、やる瀬ない気持ちではあるんじゃなかろうか?
、、、、、と考えたら申し訳なくて、シコイワシの小骨が大福程度に膨らんだ😢
とは言っても、この1ヶ月ほど、
よし、これをちゃんとしよう!
と寝る直前には思うものの、朝になると「ま、、、、、、、」ということで何もしない。
夜になるとまた思い出し、なんでこんなことができないんだろう?となる。この繰り返し。
ところがさすがに昨晩は、
この自分のだらしなさにほとほと嫌気がさして、「明日こそやる!!!!!」と決めて爆睡した。
それで今朝から、ものすごくいや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜な気分のまま、
これを正常化させるのはどうしたら良いのか、
冷静に考えりゃそんなの証券会社に電話すりゃ済む話なのに、
いや〜〜〜〜〜〜〜〜な気持ちでえーと、えーと、、、、と考えていること自体、なんか異様なことだが、そんな風にして数時間過ごし、
証券会社の書類を探し、コールセンターに電話をかけた。
要するに電話さえかけたら、あとは滞りなく説明を受け、流れるように事が運んでいくわけで、
なんでこんなことができずに長年過ごすのか意味不明すぎる。
ま、そんなわけで、「住所不明」という扱いで宙に浮いていたことを、ようやくきちんとする一歩を踏み出した。
改めてログインしてみると、株価はマイナス56%とかで、もはや死に体、この20年間受け取っていない配当も、すでに権利失効していたりということが判明したが、そんなことは本当にどうでもよい。
コールセンターの人たちは本当にやさしく親切で、イラっとくる無駄な言葉をオウムのように伝えるというアレもなく、ただただ有り難く、感謝の言葉を何度も伝えた。
とにかくホッとした。
すべて、自分の「だらしなさ」というものに苦しんで、そこに立ち向かった、というだけのお粗末な話であるわけだが、なんかいたく仕事をした気分になってる。
バカ丸出しの話ではある。
・・・・・ま、ここから送られてくる書類に記入して返信、という大難関が待ってるわけだが、みんなの声援を頼むw