既知外の皆様
最近めちゃくちゃ本を読んでいて、合間に録画してあるドキュメンタリー見て、時々映画を観に行く日々。毎年この時期は、戦争関係のまともな検証番組が並ぶから、必ず撮って見るようにしている。
要するにインプット強化月間ね。
ついこないだまで、本は買うけど一切読まない主義(なによそれ?)だったのに、今はとにかくものすごい勢いで読んでいる、わたしは全ての書籍のKindle化を求める、全日本老眼党の党首!
「オバハンに活字を!」よ。
って、こないだまでニギハヤヒと徐福について調べまくっていたのだけれど、ちょっと気になって松本清張『神々の乱心』を読んだの。
衝撃だった。
こちら。上下巻だけど、あまりの筆力にわたしは一気に読了してしまったよ。
言いたいことがありすぎてまとまらないんだけど、昭和の家庭なら、家に必ず数冊はあったと思うんだよね、彼の著作は。うちにも、たぶん全部あった。父も祖父も読んでた。
彼は生まれついてのジャーナリストで、全て実在の人物や組織を題材に、事件を小説に仕立てて闇を暴くという手法で、いやあこんな作風が昭和では「流行作家」でもあったわけだから、今にして思えば昭和ってしみじみレベル高かったんだと思う。
わたしはそれを大人になってから、文庫で買っていくつか読んで唸ったけど、この作品は絶筆で未完なんだけど、存在を知らなかったの。
しかしこのテーマを作家生命の最後に選んだということが、本当に凄すぎると思って鳥肌が立っているの。
要するに「大日本帝国」が満州国を設立したあたりの時代背景で、阿片の「公的な」密売人とか、出口王仁三郎の大本教とか、宮廷内部事情とか、特高警察とか、「はっは〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と思わされる当時のあれやこれやがうかがい知れる。そんなところに、野望を持つ満州帰りの男によって大本をヒントにしたカルト教団が設立され、それが宮廷内部を侵食していく話なの。
これ、、、、、トーイツが宮中にも入り込んでたことが最近どっかで暴かれてたけど、まーこんなナウのようなタイミングで読むと本当にひとつ物知りになるというよりか、恐怖の実感が得られるよ。
や、本当に、清張先生凄まじい。絶対、予見してたんだ、、、、
凄まじいのは流れるような文体の巧みさも、使われる表現の豊富さも加えて、わたしなんかこんなバカ丸出しのミニマム語彙でしょーもないことを書き連ねていることが心底恥ずかしくなってしまったの。結構真剣に落ち込んだわ。
でもま、俺は俺の脳みそ相応なことしか書けないんだから致し方ない。しかしながら少しは「良い文章」をかけるようになりたいものだって謙虚に思ったの。
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、どうしたものか、、、、、
てな具合から、話をまたミゾクイ会の方に持ち直して、少し「賀茂」と「秦」について掘ろうと思った時に、
賀茂といえば、、、、そうよねえ、鴨長明だって賀茂の一味よねえ、、、、
ということに気づいてしまい、なぜか突如、
『方丈記』などを読み始めてしまったの。実はけっこう古文て好きなのw 表現が豊かじゃない?
超古代から昭和初期に移ってなう脳内は鎌倉時代よ。
いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シビれる。
シビれるわ。
だってその通りじゃない?
1200年ごろ、たった3行で「この世の中と人生」を現し切ってしまった彼は何者よ?
もう、この3行が出てしまっては、ぶっちゃけもう、すべてがどうでもよくなる。ガツガツしたり、焦ったり、ひとときの承認に喜んだり、、、すべて馬鹿らしいもんね。
そして思ったの。
『方丈記』みたいな書物って『ユダヤの教え』的な成功哲学の対極にあるんじゃないかしら。
おもしろいなと思ったの。
失われたユダヤの氏族は大昔に日本に来て、その教えをもって祭祀を司るようになり、その中核にいたのが賀茂なわけだけど、そんな賀茂氏に生れながらそこからドロップアウトして世捨て人となり、和歌を詠んで琴を奏でて、粗末な庵を建てて諸行無常を悟った鴨長明。。。。。
こうすれば勝てる!っていう話と、勝ったところで皆どうせ滅びる、という話。
もしかして、この両者をもって「陰陽」かなあ、、、な〜んて思ったり。どちらかだけでは、人類として未完というか、なんというか。
そしてこの両者を、我々は長い歴史をかけて繰り返してきている。
・・・・・・まだ、これが続くのかと思うと、、、、、正直うんざり。
その意味では、グレートリセット致し方なしと、わたしはどこかで思っている。そのやり方にいろいろと思うところはあるけれども、今までの子の繰り返しがこの先もずっと続くのが良いとはどうしても思えない。。。。
みんなはどう思う?
そんなわけだから、わたしの脳内は時空を行き来している今日この頃。
歴史とは、サーバーの中にあるものかも知れない。つまりサーバーはアカシックなのよねえ、、、、
ではまた!