KAORISSIMA

りーかお総研

時間の存在しない空間と時間の流れ


昔しょっちゅう遊びに行っていたお家に、考えるにおそらく30年近くぶりに再訪した。

いつでも寄れるところなのに、もしかして30年の経過というものこそが必要だったのかな、と思った。

 

その空間は、30年前と、何ひとつ、本当に何ひとつとして変わっておらず、そこかしこに置かれたオブジェも、積み上げられた本も、寸分違わぬ30年前の記憶そのもので、「時間なんてものは存在しない」を証明する場所なのかも知れない。もしかしてここは竜宮城なのかも知れない。

その場所を離れている間、その記憶はわたしの中に存在していなかった。しかしそこを訪れたら、自分はずっとそこから離れたことなどなかったかのように感じる。記憶というのは本当に不思議なメカニズムを持っている。

家の主は文筆家で、没後35年、作品は韓国、台湾、中国語に翻訳され読まれている。

特に中国は、初期の小品も含めすべての作品の翻訳権を「正規ルートで」持ち、続々と出版しているようだ。

かつて「異端の作家」と呼ばれ、間違いなく以前の中国なら取締りの対象になったであろう著作が中国で読まれている!という事実に、時の止まった部屋とは逆に途方もない時間が流れていることを感じざるを得ない。それどころか、次はフランスでの出版も決定しているという。

彼こそが、ヨーロッパの耽美でマニアックで奇っ怪で背徳的な世界を初めて日本に紹介した張本人であり、それが時を経てフランス人がそこに接することになろうとは、見事な地球の回転のさせ方だし、ある意味で里帰りみたいなものだろう。

もっとも、彼自身、自分の価値は死後どんどん上がると確信されていたから、あの世でニヒルに笑んでいるかも知れないけれど。

 

 

ところで、以前からわたしの中に「本は人間に影響を与えるのだろうか」という疑問が湧き上がり、文章は人に影響を与えるなんてことはできない、幻想なんじゃないか、、、、と随分考えたりしていた。

この問題に、わたしは先日大きな解を得た。この作家の未亡人との食事の席で。

彼の著作はわたしの親世代が大学生だった時代から読まれ、その後は没後から読み始める人も多いから、ファンは常に若い世代に刷新されていく。それも今や全世界にファンがいる。

「入れ替わり立ち替わり「若い人たち」が最新の話を聞かせてくれるから、わたしは世界から置いていかれることがないわ」と彼女は言い、これにはかなりの衝撃を受けた。子供を持たなくても、子供が増える仕組みというかなんというか。。。。

確かに、出版界以外にも、各方面で彼に影響を受けたと自認する人たちは無数にいて、それぞれが彼一流のダンディズムからなにがしかのエッセンスを受け継いで活躍している。

しかもよくよく考えるに、りーかお総研に集まってくれる人の中にはやっぱり彼のファンが少なからずいることが折に触れてわかるし、だいたい、何よりわたし自身が「影響を受けた」ということすら考えたこともなかったぐらいに影響は受けている、わたし自身が澁澤チルドレンの一人だということを忘れていた!

文化的な影響っていうのは、「即効性」などはどうでもいいことなのかも知れない。

 

・・・という具合に、昨年からのモヤモヤも、解消してくれたのが澁澤さんだったというのも(自分にとっては)すごい話である。

 

作家は死んでも作品は不滅だ。芸術家のすごさとはそこにあるんだなあ。

また読み直そうかなあ、、、、、目が見えるうちに。

 

 

ではまた!

 

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