既知外の皆さま
生まれ持ったヒネクレ体質なワタクシ。
色々と見ていて疑問が湧いて出てきます。面白いなー、不思議だなーと思うんですよね。
例えば「国葬」というものに関して。
かつて輝ける7つの海を制した大英帝国の王家のトップの葬式と、総理大臣という代替の効くポストの在任期間が長かった人では国葬のありようは違います。てか、違っていて当然なわけです。
そもそも立場が違うんだから違うものは違う、ですよ。
なんだけど、王家の国葬を見て、国葬とはかくあるべしだ、と言うのはどーゆー観点から言ってんのかなー?という疑問を持ってしまいます。
そーゆーといかにもワタクシが、あべちゃんの国葬賛成派かのように思われますが、わたし自身はどっちでもいい。大きく反対も賛成もしてない。
生まれた時からあんた方とは血が違う。「尊い血筋を持った方」ってことになってるのが王ってもので、王と臣民はどこまでいっても相容れぬ「別な存在」。
一方、総理大臣てゆーのは国会議員の中から選ばれるわけなので、人民の代表ってことになります。下手したら、俺もあんたもなれるっちゃなれるポストです。
つまり単純比較することにあんまし意味がないわけなんですけど、何を見て「かくあるべし」なのか、特定して言ってるならわかるんですけど、漠然とした全体感を見て「素敵だわ〜😍」レベルの憧れで言ってるならちょっと、なんなんだろって思います。
ちなみに、「人々がみんな別れを惜しむ姿→そんなに惜しまれてる人だった→国葬にふさわしい」は筋道としてわかる。
あと、まあ、そーゆー連綿と続いてきた「正統な血」を尊ぶというのが、俺には今ひとつ、今ふたつ、今みっつ、よっつ、なんちゅうか本中華なわけでして、王権というものが何を意味してきたのか、人々はあんましよく考えてもいらっしゃらないように見えますが、なぜ、尊い血とそうでない血があるのか、俺にもわかるように説明して欲しいところです。
そんなこと言ったら、ひとつの「血族」が国を運営している国はその辺にもあって、そっちはダメだけど、あっちはイイのか?
などと単純に聞いてみたくなります。
これ例によって「あなたへのおすすめ」でなぜか出てきたから見てみたんだけど、
イギリスはキタちょーせんと国交があって、大使館を持ってるんだーってことに驚きましたが、この方は外交官の妻として赴任し、日常の風景を撮影すること=表現することで、どうにか精神の均衡を保てたようです。
紹介されてる写真の数々を見て、ちょっと感動した。どんな状況下でも、人は生きてるんだなーって思ったから。
撮影者であるこの方の考えが反映された、良い写真集だなと思いました。
調べたらゾンアマで手に入るみたい。Kindleでもあるけど、大きな版で見てみたいな。
North Korea: Like Nowhere Else: Two Years of Living in the World’s Most Secretive State
軍服のお姉さんたち、明らかな外国人である彼女のカメラに向かってのこの表情。
どうしてでしょう、なんか泣けてくる。(俺だけか?)
ま、何が言いたいってわけじゃないんですけどね。
ブーブー文句言うのも、芯があるブーなのか、なんらかの思想洗脳下においてのブーなのか。
「価値観は人それぞれ」なんて、わかったようなことが言われますけどね、その価値観て、実際本当に自分オリジナルな価値観なのか、すりこみ価値観なのか。
あっちはイイけど、そっちはダメ。
って、人はなんらかそのようにして選択して生きてるもんなんですから(「イイ/ダメを手放しましょう」はまったく別な話!!!!)、そのイイ/ダメ基準はどこからきてるのか、自覚的になることは必要だと思われます。だって思考のジャックって、無意識下で行われてるもんだから、意識的に考えてみたほうが良さそうじゃないですかね。
テレビも新聞もSNSもない前提で、「This is マイ価値観」て言えるものって、皆さんどんだけ持ってるんでしょうか。
「自分軸」みたいなもんですら、結構怪しいですからね。時々棚卸ししてみましょう。
ま、なんにせよ、
生きてるって素晴らしいって思います。唐突にw