年初から、葉山の里山で炭焼きをする素敵な人たちの仲間に混ぜてもらっています。
今までの作業経緯として、土を掘って窯を作り竹を伐採して割って、窯(土中)に埋めて蓋をする→火を焚いて高温で焼き、しばし放置
・・・ときて、昨日はいよいよ窯を開けて取り出しの回でした。
けど、前回の火入れの際、思ったほど高温にならずで失敗したんじゃねえか〜?というおっさんたちの予想。で、予想通り、あんまり上手くいってなかった。
でも、できてるものもあったんだよ。こんな具合に。
わたしはこの、竹の断面の六角形にマニアックに感動w (あいほん写真の限界)
まー、ちょー上手くいったってわけじゃなくても楽しい。別に誰も凹んだりもしてない。窯の形状とか、火が奥まできちんと回るような空気の通り道の工夫とか、いろいろな物理的課題が見えてきました。
それからみんなでタケノコを堀まくり。ひとたび「タケノコ目」になると次から次へと見つけられるようになるのが面白い。
里山にはイノシシがいるらしくて、わたしはまだ遭遇したことありませんが、イノシシはクマより恐ろしいらしい。鋭い牙で突進してきて容赦ないらしい。
でもどっかで、自分ならイノシシとも友達になれるんじゃないかってどっかで思っている俺はリアルもののけ姫。
そして竹林には確かに野生動物が食い散らかした「元タケノコ」みたいな残骸も多数見つけた。
うまいものはみんなが欲しがるね。責任持って食べる分だけ、取ります。
地面が、みんなを育ててる。
夜はおっさんたちと飲みながらよもやま話で、やっぱビジネスの最前線にいる人たちと話すのもやっぱり楽しい。
みんな、立っている場所は違っても、感じている課題は同じだったりってことがよくわかる。
いつも何かがズレていて、なんだか生きるのが辛そうだな〜と、わたしには見えていたおっさん。大学で教えているそうなんだが、よくよく話してみると、学生の質問に完璧に答えなければいけないと思い込んでいることが判明して、
何においても早急に結論を出してもっともらしいことを言わなきゃいけないと思ってるんじゃない?でもそれって本当に求められている解なのか、正直に学生に聞いてみてもいいかもね的なことを話した。
正確な回答が存在するものもあれば、ないものもあるよね。回答そのものより問いの立て方を一緒に考えるスタンスの方が良いのかもね、とか。
一般的にはまだおっさんたちには「男は泣き言言うな」と育てられた呪縛が残っている。でもおっさんだって辛いよ。おっさんが辛いと、家で女も辛いんだよ。
辛いのは辛いって言っていいし、それは敗北じゃないよね、、、、みたいなことを語り合いながら、本音を吐露するおっさんのことが愛おしく思えた。
おっさんたちは頭いいから実はこの社会構造の問題の本質を掴んではいる。このままじゃ社会が成長戦略を描けないこともわかっている。でも、言ってはいけないと思い込んでいる。
けど突き抜けたおっさんが増えれば世の中は変わっていく。おっさんがヤケのヤンぱち力を発揮したら日本にも少し希望があり、その間、30代までの若い衆はとっとと海外にワーホリでも行ってくれば良い。
・・・・てなことを考えた。
すごく楽しかった。いいおっさんていうのは一皮むけば懐が深いし、大人同士酒を酌み交わすっていいなと思った。
本日もお付き合いありがとうございました