「安心」と「つまらなさ」って結構近いところにあるんだよなあ。予定調和的世界が、もう耐えられないぐらい退屈なものに感じるんだよ、わたしはね。
相変わらずBreakingDownにハマってるのよ。今、本戦に向けたオーディション動画がアップされてるんだけど、不毛と思いつつナニゲに見ちゃうのよね〜w(っても、どうせそのうち飽きるわけだから、まあいいのよ)
それで、なんだか知らないけど、心を鷲掴みにされた人がいる。それがこの方。SATORUっていう人。なんだか知らないけど、引きこまれたわ。ちょっと見てみて!最後まで見ちゃうと思うよw
何この人!面白すぎる!と思ったからこの方のチャンネルからいくつか見て、ブラジル出身だとわかったの。おー!ブラジル💚💛💚💛 そして言葉選びのセンスがいいのは、この方ラッパーならしいの。「悪そうなやつみんな友達」の世界ね。
で、これ見たの。最初の1分で持って行かれたわw
何この人、いちいち面白い。めちゃめちゃ頭いいじゃん!
これ見終わった頃には、めちゃめちゃ好きになっちゃってたわ。
さらにこれも見てしまった。
「ラーメンとヴェルサーチの違い」とか最高よこの人!期せずしてサンパウロに連れてってもらった気分。
やー、不良の皆さんであっても、クラスが上の人には「人間性」を感じる。なんかさ、そういう方々を見ていると、『仁義なき戦い』の広能(菅原文太)を思い出してしまうんだわ。みんな好きじゃん、広能。ヤクザだからそら当然「悪い」よ?でも、広能に正義を感じるのが俺ら日本人なのよね。。。
それでさー、思ったのはさ、素人の人生がエンタメとしてコンだけおもしろいと、そらもうテレビ周り、おしまいになるべくしてなったわけだわ。
テレビコンテンツの決定的終焉(だってこんなもの絶対テレビでやれないもの)と、テレビタレントの「圧倒的つまんなさ」。わたしたち長いことテレビ的な予定調和に慣らされてきたわけじゃん。「悪そうな」タレントだって、人を殴ったりはしないっていう「前提」があって番組に出してるんだよね。でも陰ではそりゃもういろいろとあるわけだよね。陰湿ないじめとか、組織的性犯罪とかねえ。
結局、この不良の皆さん方が面白いのは、めちゃめちゃ正直だからなんだと思う。この人たちって、自分の欲求に対してめちゃめちゃ正直だもの。俺が一番強いと思ってるからそれを証明する。ムカついたから殴る。貧しい子供たちを喜ばせたいからプレゼントあげる。金稼ぎたいから有名になる努力をする。。。。。行動原理が実にシンプル。なんかこの、戦うために生まれてきたような人たちって、過去のどんな時代にもいたのではないか?って気がしてる。
あ〜、別に直情径行的な暴力を肯定するわけじゃ全然ないよ。でもさ、考えてみてよ。この人たちの暴力って個人VS個人でしょ。翻って世の中は、大掛かりな仕掛けによってもっと陰惨な方法で大量に人がいたぶられ、葬られていくわけじゃん。で、「一見マトモ」の皮を被ってるわけじゃん。どうなのそれは?そう考えると「悪い」ってなんなの?って思えてくる。「悪い」とはどういうことなのかと。
この方、ブラジルで子供の頃に生き別れた父親を探して、感謝の意を伝えて、好きに使いなよってお金をプレゼントしたのも見た。そんなことする「悪くない(普通の)人」ってどんだけいる?
あとさー、ふと思ったんだけど、
「先の大戦」の時にさー、お国のために、って出征して、理不尽な上官に歯向かったせいで殴られて死んじゃった兵士とかいるわけじゃん。太平洋の島とかインパール作戦とか、餓死させられた兵士もいるわけじゃん。敵に向かう以前に、身内(バカな組織)に殺された人たくさんいるのよ。もしかしてそういう人が転生してきてんじゃないの?とか、、、、なんかそんなことを考えてしまうわたしなのよ。
ま、ただの深読み選手権だけどね。
いろんな人がいるよ、この世界は。、、、、いろいろと考えさせられる。