オサナイカオリノシゴト

KAORISSIMA ENERGY WORKS

8月15日×79 「過ちは繰り返しません」てなんだろう?

その後の世界を作るために


皆さま明けましておめでとうございます。

本日は長い話を書きます。みんなにも少し考えてみて欲しくて。

 

15日は実家でお盆の送り火(なぜか我が家では15日と決まっていますが、16日が一般的らしいと最近知りましたw)。今年も無事に迎え/送りできたのは、高齢の母が頑張ってくれているからであって、しみじみありがたいことだなあと胸に染みてます。

この日は終戦記念日と認識されていますが、まず第一にそれは日本だけのことで、日本は14日にポツダム宣言受諾を決め、15日は例の「耐え難きを耐え」の玉音放送が流された日、です。それで米軍艦ミズーリにおいて無条件降伏の調印をしたのが9月2日なので、「太平洋戦争」の関係国において9月2日が戦争終結の日ってことらしい。

この、昭和天皇の意向であるポツダム宣言受諾に関しては、それを必死に阻止しようとする帝国陸軍との間にすっさまじい攻防があり、陸軍兵士が宮城(天皇のいるところ)を取り囲み銃を向ける、その際、録音された玉音放送のレコードを奪取しようと中野学校出身の兵士が宮中に突撃する、またもしも昭和天皇が米軍に抹殺されたとして、なんとか皇統を守るために、スペアの宮様を擁立しとけという命令もあった(それが梨本宮)ことまで、最近になって知りました。

でも、当時の陸軍の人たちの言い分も理解できる。正しい正しくないではなく、その立場ではそうなるだろう、という意味で理解できます。

その際のお話が、以前TVドラマとして放送されていたことも最近知りました。役者も現代とは比較にならない達者揃いばかりで、2時間半じっと観てしまいました。かつてはTBSもまだまともな放送をしていたんだなぁとも思いました。本来であれば、こんな時代にこそ再放送されるべきドラマなのに、もうままなりません。

「過ちは繰り返しません」て、誰が、何の過ちを?????と考えることもなく、ただ「わたしたちは忘れない」っていうのも、わたしにはよくわかりません。わからないから、同調もできません。

わたしたちは近代史を知る必要があります。

わたしたちの学校教育では、近代史は「時間が足りない」のでほとんど知らされません。それが「爺叡智9」の作戦でもあったんでしょうが、逆に詳しく時間が割かれていたら、もっと強い「脳洗い」がされてたかもしれない?それに、当時はまだ軍部の生き残りみたいな人たちもたくさん存命だったわけで、公正な視点での歴史回顧なんて、いずれにせよ無理な話だったんだろうと今のわたしは思っています。

なんでも爺叡智9が悪いと言っときゃ気が晴れるってもんでもないですから、わたしはわたしなりに各方面の資料を紐解いてみようと思ってます。そのことが、過去の現場を必死に生きた我々の祖先に対するせめてもの花向けになるのではと考えるからです。

 

や、しかし。

どうして今、我々はこんなになっちゃったんだろう。日本は存亡の危機です。いつの時代に何が起きて、こういう顛末に至ってるんだろう。

江戸時代まで、この島国は誰にも攻め入られたことがなかった。国内では飢饉やら圧政やらあったわけですが、それでも整備され、高度な技術と精神文化を持ち、独立した国だった。上に立つ者、脇を支える者、各種技術者の人材も豊富で、どの地域でも名前が知られる主要キャラは枚挙にいとまがないほどだった。

やがて世界に「大航海時代」という時期が訪れ、ヨーロッパ各国は大きな船で7つの海を制する争いになりました。アジアはヨーロッパに食い物にされました。(ちなみに、この時唯一難を免れたのが、日本とタイなんですけど、両国とも王室があることはなんか関係してんじゃないかって覚えていてください)

その先頭にイエズス会がいて、日本にも鉄砲とキリスト教がもたらされました。この二つは、新たな武器と戦術が欲しい大名連中と、当時の仏教が見捨てた人たちという上下の二層に劇的に広まりました。この時点で、宗教に名を借りた情報伝達網と武器商人と、その後ろでソロバン弾いている「お金を支配する人たち」が日本の様相を把握することになりました。

そしてさまざまな仕掛けがされ、それまで世界のゴタゴタとは一線を画して引きこもっていた日本に、無理やり開国を迫りました。開国の裏にはお金の貸付があるわけです。

最終的には日本を2つに分けて日本人同士で戦わせるという、アメリカで言ったら南北戦争に匹敵する戊辰戦争が引き起こされ、両者を「勝った方」と「負けた方」に色付けし、負けた方は今でも負けっぱなし(原発のある地域は負けた方のエリアです)、勝った方の地域の出身者が、今の今まで代々総理大臣を輩出し続けるという結果を導いています。

ちなみに、武器商人は賢いので、勝つ方にも負ける方にも武器を売り、負ける方には性能の悪い武器を売っていました。どっちが勝とうと、勝った方に武器を売り続ければいいんですからね。いやーーー頭いいですね。

(→ ですから戊辰戦争の犠牲者、特に負けた方の方々は、自分のせいで負けたんじゃないと知ってほしい。負けたことは恥でもないんだとわかってほしい。 → 戊辰戦争の因縁に関してはしみじみ凄い!と思う案件があり、いずれ書くかも知れません)

 

ま、そんなことから開国して、日本は急速に近代化を急ぐんですよ。

こないだまでちょんまげ結って、脇に刀を差してた人たちがね、軍服に姿を変えるんです。軍隊が整えられて、徴兵制が実施されて、富国強兵っていうスローガンが掲げられます。

ただしね、これがいいのか悪いのかはまた別な話で、この時代は「近代化」しなければ世界の趨勢に立ち向かえないという「時局」だったわけですから、あのまま大名連中が参勤交代続けていても、いずれ南洋の島々みたいに駆逐されておしまいだったのかも知れないんですよね。要するに人類は大規模戦争の時代に突入したんです。なぜかと言えば、産業革命と「石油」です。石油の利権持った人は、世界中で石油を消費させなきゃいけないですよね。だったら大量の石油が必要な状況を作ればいいじゃないですかって話ですよ。頭いいですね。頭良すぎるんですよ、本当にこの方達は。

そしてまた、明治になったと同時に「国家神道」が形成され、廃仏毀釈が行われ、皇祖アマテラスとその子孫天皇を頂点にいただく社会システムになっちゃったんですよ。神社参拝の二礼二拍一礼みたいなことも、この時期に定められたわけで、言ってみりゃ最近の話なんですよね、昔の人はそんなことしてなかったはずですから。

ただ、この時期の軍国教育が、良かったのか悪かったのか断罪するのもナンセンスだとわたしは思っていて、だって、少なくとも祖父母の時代の人々って、堂々としていて矍鑠たる居ずまいをしているもの。そして体術も含めた当時の教育って、やはり高い精神性を維持していたと思うもの。気骨ある芯の通った人間が作られていたと思います。

 

そんなようにして国軍が急ピッチで整えられてからは、戦争、戦争、戦争の連続です。

国土の小さい日本は、資源の確保が命題で、満州というエリアに活路を見出します(ちなみに、この命題は今もって解消されていません)。北の大きな国ロシアも、不凍港を求めて南進してきます。当時の戦争は地上と海上、つまり兵士と軍艦で、軍艦は石炭で動いていました。

当時は清と言った中華の国、ロシア、日本でこのへんの領土の取り合いとなります。それで最初にミニミニ日本は大国ロシアと戦うわけですが、当時のロシアはまだ王政(ロマノフ王朝)でした。この当時例の「シオン議定書」などが公布されもし、また共産主義というものも勃興してきたような時でした。ここには日本の謀略活動などの活躍もあり、最終的には東郷平八郎率いる日本海軍がロシアをやっつけたものだから、世界は大喝采だし、なにしろ白人国家にこの有色人種が勝ったわけですから、白人に強奪されっぱなしのアジアの国々にも勇気を与えたようです。この辺の情勢理解なしに、良いも悪いも言えないです。もし、東郷が海戦に負けていたら、今頃我々はウクライナでしょう。

ちなみにこの時も、イギリスはロシアにはあんまし良くない石炭を売り、日本には高品質の石炭を売ったようです。そして、日本としては借金がまたできました。

そんな背景も知らず日本が大国に勝っちゃったものだから、国民は気を良くしたんじゃないですかね、「俺ら強い!いける!」って思ったでしょう。続いて中華の国とも戦争になり、ガタガタしているうちにアメリカとも開戦するように仕向けられました。

しかし資源がありません。大国たちは石油を売ってくれなくなりました。

仕方ないから東南アジアの資源と石油プラントを日本のものにしようとして、彼らを配下におさめていくわけですが、この時インフラも整備したり学校も作ったりしました。日本語で喋ることを強要して天皇陛下万歳と言わせたことは、今となったら「悪い」ですけど、当時は「日本を拡大した」わけなので、日本語で喋り日本語の教育を行き渡らせることは必須だったんだろうと理解はできる。その前の植民地の主は単に奴隷として人々を劣悪な環境下においていたことも考えなくてはいけません。

確かに、ヨソの国を日本にしようとしたけれど、それ以前に占領していた国々の罪は問われないのかということも考えなくてはなりません。

もちろん、軍部というのは汚いもので、名目的には「アジアの解放」を掲げましたが、上層部はいろいろと「お金を操る人たち」との絡みで、天皇の名を傘に水面下で悪だくみをしていた。また、上層部へのご機嫌とり、メンツだけを気にして無能極まる作戦で兵士を無駄死にさせた指揮官たちもいた。最悪なのは戦い以前に食糧不足で兵士を死なせたこと。

それを言うなら、そもそも海軍と陸軍が覇権争いで反目し、また各国の作戦や各地の戦況など、諜報活動からつぶさに情報が入っていたにも関わらず統合作戦司令部が存在しなかったという組織体制が、そもそも戦争に勝つようにできていなかった。

でも、現場で戦う兵隊さんや連れてこられた技術者たちは、本気でアジアの解放を純粋に信じて戦ったんだと思う。怖かっただろうし、悲しくもあっただろう。それを洗脳と言ったらそうかもしれないが、この祖国を守るために若い命を差し出した人たちのことを、どのように悼んでも足りないんじゃないでしょうか。

【手紙】特攻隊員が愛する母親に宛てた本心(遺書)と覚悟の内容

また、資源の足りない国ながら、技術者たちが作った戦艦や戦闘機など、信じられない知恵と技術の極みで、素晴らしい性能だけでなく、美しいものだったことは純粋に感服するし誇りに思う。拍手を送りたいです。そして軍事技術が、その後の日本の工業発展を支えたことも事実です。

それを忘れて「戦争は良くない」だけ言うのもちょっと、平和ボケにすぎると思う。

 

「終戦記念日」という呼称は、戦争がまるで終わったかのように聞こえるけれど、終戦じゃない、敗戦したわけで、以降日本はずっと負けたまま79回目の8月15日を迎えたわけです。勝った国は、いかに非道なことをしようと罪に問われないんですから、戦争において、唯一の罪は「負ける」ことで、日本の罪は戦争に負けたこと。「過ちは繰り返しません」て、いったい、いつの時代の、何が過ちだったんでしょうか。冒頭言ったように、少なくとも、江戸時代まで、この国は小さく貧しくても、人々は平和だったんです。

このまま行くと80回目を迎える頃、この国は完全に消滅してしまいます。(それが1543年鉄砲伝来以来、500年かけて練られた計画だったとしたら?)

日本の存続をかけて戦い、散っていった人たちは、この状況をどう見ているのだろう。それを考えると、本当に申し訳ない気持ちでどうしようもなく辛い。結局はこの79年間、彼らの死を無駄にしてしまったのじゃないか?それは爺叡智9のせいだ、試合Aのせいだ、いる皆亭のせいだと言ってりゃいいのか?戦争は悲惨、戦争反対と、当たり前のことを言ってるだけで過ごしてきたわたし自身に責任はないと言い切れるのか?この1年は、そんなことを考えて過ごしています。

誰か生き残った者の末裔であるわたしたち。祖先たちがこの民族のバトンを繋いできたのに、これでみすみす終わりになるのを指をくわえて見てるしかないのでしょうか。

だからと言って、また戦争して仇を討つとかそんなことではありえないし、だいたいこんな状況で、人員もなく軍隊もなく、勝てるわけがない。かと言って、忘れることで生き延びて79年。見ないフリしてやり過ごした79年。

じゃ、どうすればいいんでしょうか?

ここで最後の何かが発動するとしたら、この小さなわたしたちに何ができるんだろう。祈ることでしょうか?でも、何を?絶対神による救済を?

 

 

明確な答えは出ないけど、わたしは「その後の世界」をイメージすることだと思っています。

日本という国はなくなるかもしれない。わたしだってこの世にいないかも。けれども、その時には戦争というもの、争いというものも消えていてほしい。卑屈な気持ち、被害者根性、劣等感、、、そんなものもなくなっていてほしい。ついでに言うなら、お金に変わる価値が世界を動かすようであってほしいと思います。

そして独立した人間一人ひとりに、ものすごいパワーが宿っていることを、みんなが知っていてほしい。そうなると、誰かをカリスマとして崇めることもありません。誤った方向についていくこともありません。人間の質そのものが、変わっていてほしいと思います。

そんな情景を、強く具体的にイメージすることしか、今のところありません。

何かに反対するよりも、何かに賛成したいです。

 

 

長い文章を読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

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