やたら蒸し暑いけど、本日も明けましておめでとうございます。
Bappa Shotaさんという、世界のアンダーグランドを紹介してくれる旅チューバーがいます。
危険地帯でも、どこでも飛び込む勇気と嗅覚、抜群のコミュ力でおかしなバイアスなく現地を紹介してくれるので大好きです。
世界一生活費が安いっていうパキスタンの回を見まして、けっこうな衝撃を受けました。
外貨を持ってる人にとっては生活費が「安い」国だけど、現地の人の所得は低いから、暮らしやすい楽園って話ではない。
でも人々は開放的でとっても親切で、明るい。(ミャンマーに行った時にも同じことを感じました)
外から来た人にお金を使わせない。現地の人が奢ってあげる。それがおもてなしだし、それが信頼。そういう風習だからやるだけ。
国の経済成長なんかどうでもいい。お金なんか信じていない。信じているのは神だから。神だけ信じてりゃ幸せ。
ノマドの人たち、電気もガスもなく、廃品回収などで生活費を得る暮らしでも、特に問題とは思わない、むしろこの生活を神に与えられたんだから幸せ、、、、
そんなセリフを聞いたら、西側世界(日本も含めて)から見て彼らを可哀想だとか、けしからんだとかの視点でもっと経済発展しろしろ言うのはお門違いすぎやしませんか?ってことはわかる。
パキスタンと全く逆パターンの国シンガポールでは、何もかもがお金がすべてで人々は疲弊し、自殺者も多い。
西側世界の価値観なんて、本当は世界の「たった一部」でしかないものを、全世界を同じような色合いに染めて行こうとしてきたわけで
今度は「多様性を受け入れましょう」「多様性を認めないとけしからん!」って、一部の誰かが意図を持って提唱して、人々がまんまとそれに従うことで消えてしまう多様性もある。
人の自由を認めるなら、貧困の自由だってあることを認めないといけないんだよな。(困っている人が助けを求めているなら話は別!)
だいたい「貧困」という言葉は、貧しくて困っている人を指すだけで、貧しくても困っていなければ、それを貧困と決めつけるのは傲慢なのじゃなかろうかと、彼らを見ていて考えさせられた。
マネー至上主義のこの世界で、彼らのようにお金に巻き取られない人たちっていうのは強く、誇り高い。お金以外のものを信じられる者は強い。その尊厳は守られるべきだと思った。
辛いと嘆くより、怖いと怯えるより、別な価値観を持った者が強い。
彼らのようには暮らせないけれども、誰でも自分たちの住む世界で、揺るがないソリッドな価値観をそれぞれが持てれば強いんだよな〜と改めて思いました。その価値観をベースにした覚悟っていうか。
良い動画をありがとうございましたと言いたいです。