皆さま本日も明けましておめでとうございます。
そーーーーーーいえば、本日あたり「ぼたもち」の日なんですよ。
日蓮さんが江ノ島の龍ノ口(今の龍口寺)で処刑されるためにしょっ引かれていくときに、気の毒に思ったひとりのバアさんが彼にぼたもちを差し出した。
→ すいません、わたしの脳内ですでに映像化しているシーンなので、もしかしたらバアさんじゃない可能性がありますw
それで、そのあとで首をはねられる運命だった日蓮さんですが、突然雲行き怪しくなり、江ノ島の方から稲妻がビカーっと走り、死刑執行人は目が眩んでしまった。
むむむ、これは!!!ということで死刑は取りやめとなった。これを龍ノ口の奇跡と呼んでますっていうお話。
幼き日のわたしは非常に素直ですから、この話を信じました。大人になった今では、そういう寓話に隠されている現象はなんだったんだろ?ってところに関心があります。
日蓮さんにはけっこうな数のパワフルなエピソードが残っていて、忍性さんとの雨乞い合戦に勝って、まんまと雨を降らせたとか、いろいろとあります。
あれだけ強力な宗教組織の開祖となったお方ですから、そりゃもうウルトラスーパーなカリスマ。さぞや強力な法力の持ち主であったことでしょう。
それに、彼は権力(幕府)に楯ついた反逆者でもありました。
そーゆー人は目障りなので、いつの時代でも排除されます。龍ノ口までしょっ引かれたのも、そーゆー理由からなわけですが、
幼き日のわたしは、「今から打ち首になろうとする人にぼたもちを差し出すバアさん(若い女かも)」がカッコいいと思ったものです。
今だったら公務執行妨害って話になる。当時だってリスクがあったでしょうから、このバアさんだって反逆者かもしれません。
しかし日蓮さんはもらったぼたもちを食べたんだろうか?手は縛られてるんじゃないのか?
大人のわたしはついついそーゆーことまで疑問に思ってしまうわけですが、そこは置いといて、
反逆の仕方にもいろいろとあるよなーって考えさせられるエピソードで、今でも好きです、この話。
人の危機にあたっては、「思わず何かを差し出す人」。人の持っている根源的な慈愛、みたいなもんを感じさせてくれます。
強力な法力は無理でも、せめてそーゆーバアさんでありたいものです。
あー、
そんなわけで、今日明日は、龍口寺でぼたもち供養が行われます。めっちゃ人出るよ。
昔一度だけ行ったことがある。ぼたもちもらえるよ。でも「え?」っていうものなので
こーゆースタイルではありませんから、和菓子屋でお求めくださいw