地球のうねり。豊岡の柱状節理を見た
城崎にて。仲居さんは中居さんより大切!
温泉どこ行くかさんざんガタガタと迷った挙句に行った城崎にて最高の3日間を過ごしました。 本当に素晴らしかった! うんざりするほどカニ(特に焼きガニ)を食べること…
続きです。この記事は岩しか出てこないので、ほとんどの人にとってどうでもいい中のどうでもいい記事だと思う(笑)でもビリビリ来る人には来ると思う。
今回の旅、カニと並ぶワタクシのメインイベントが「玄武洞」という柱状節理の一大スポット。
何があるのかといえば、岩。それだけ。それだけっていうのがわたしにはめちゃくちゃ有り難い。
宿からタクシーで2000円ぐらい。
途中で「ハチゴロウの湿地」と書いた看板あり。なんですかハチゴロウって?と聞くと「コウノトリです」と運転手さん。
豊岡はコウノトリのために、一年中田んぼに水を張って、農薬も一切使わないで、自然の生き物(コウノトリが食べる)を増やしてるんですという。
コウノトリってその辺にいるんですか?「いや、めったに見られないですよ」みたいな会話を経て、玄武洞到着。朝は降っていたのに、着いたら雨は上がり。
入場券からして六角形と、柱状節理に対する愛が全開になっていて嬉しい!しかも分厚い立派な紙でできていてコースターになるようにできている。
もう、この時点でわたしは豊岡が大好きになってしまいましたよ。
石と向き合い、自身を見つめる
って、誰このコピー書いたの!素晴らしい!石をわかってる方だと思う。
超わくわくして入場すると、案内所のおばちゃんが「無料でガイドも付きますよ」と言ってくれたのでお願いすることにした。
おばちゃんはまさかわたしが柱状節理のマニアとは知らないから(笑)、「溶岩が冷えて固まって、、、」といういつもの教科書的な説明を始めるけど、わたしは黙って聞くことにした。
キャッキャして階段(人工物ではないのよ〜)を上がっていくと
どーん!
思わず「うおおおおおおおおおお!」と叫ぶ威容。(岩を見て「うおー」以外言ったことがないかも知れない😆)
ここは昔、採石場だったそうで、みんな勝手に持ち出していたらしい。ただしお城の堀などには使われない、だって節理が規則的すぎて誰でも簡単に登れちゃうから(笑)
中央に見えている穴は、石を持ち出した跡だそう。
そしてめちゃめちゃ崩落してくるので、中には入れないし、ロープより先に近づけないようになってる。(けど、おばちゃんに頼んで穴のところまで行かせてもらった😅ちょっとだけね)
向かって右横の面はヨコに生えてる。その下はタテに生えてる。穴の上には大きなうねりがある。
穴の左手壁面はこんな。油彩画のテクニックみたい。これも河津七滝の方でもこの形状はあった。エネルギーのどういうベクトルになっているのだろうか。
ちなみに、ここ「玄武洞」とは、柴野栗山が命名したそうで、おばちゃんによると、節理が「蛇の鱗と、亀甲のようだから」そう名付けられたそう。
それによってこの種の岩に「玄武岩」と名付けられたんだって。知らなかった。
柴野栗山と言ったら江戸時代の儒学者で、湯島聖堂の人じゃん。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B4%E9%87%8E%E6%A0%97%E5%B1%B1
「本当にいい名前をつけて頂きました💝」と喜ぶおばちゃんにこの現場への愛を感じてキュンとなった。
それから進み、次の場所へ。
おばちゃんは公園内に5箇所ある中で、ここが一番好きだと言う。
さらにおばちゃんは、高千穂とかいろいろな柱状節理があるけれど、この豊岡のものが一番優美だしすごいと思う、わたしは一番好きだ、と言う。
ああ、いいな〜そういうの、と思った。地元を愛する気持ち。贔屓の引倒し大事。わたしにとって大仏といえば鎌倉の大仏以外は違和感あるのと同じだよね。
「この、水面に映る左の褶曲がまるで昇り竜のようなんです」。確かにそう見える。「だからここは青龍洞と付けられたの」。
さっきまで雨が降っていたから水面に映らなかったのよ、よかったね!と。
下に溜まっている水は、雨によるものではなく、節理から湧き出たのが溜まったもの。
石は水を生むんだよ。
次が白虎洞。規模は小さいけど、木に覆われているから見えないだけで、要するにこの山全体の内部は節理なんだろうね。
次が南朱雀洞。
お座りしている鳳凰を後ろから見たような姿だっていう。
わからなくもないけど、、、といった感じ。
そして最後が北朱雀洞。美しい。
これは鳳凰が羽を広げているように見えるから、と言われていたが、見える見える、そう見える!!!
でも、このあとでコウノトリを見ることになるんだけど、鳳凰というよりコウノトリにも見える。
龍に見えるとか鳳凰に見えるとか、昔の人の感性って素敵だな。
このダイナミックな配列。秩序があるけど自由。
数億年前の地球のうねり、磁力。根源的な力を感じる。これは地上生活者にとって目に見える露頭。いったいどれだけ深い地中から生えているんだろうか。
人間の思惑がいっさいない造形。また貴石だのパワーストーンだのと人の思惑に利用されないもの。
だからこそこんなに興味を惹かれるし、もはやそういうものにしかすっかり価値を感じなくなってしまったよ。
六角形は生命の基盤。わたしらの体内にある細胞と同じもの。
だから強いエネルギーを感じるのか、磁力のせいなのかわからないけれど、なぜか現場より、こうしてデジタル上の写真を見る方が、強い振動を感じるのはなぜ?
電波に乗って、振動が増幅されるからなのかな?
とにかく、念願だったものを見られて本当に幸せです。
ガイドしてくれたおばちゃんも大好き。感謝です。(しまった!お名前を聞いておくんだった。。。。)
この帰りに、コウノトリを見ることになるんだよ。
(続く)
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ほおぉぉぉ…(ため息)
方向性を無視した造り、香織さんのお撮りになったお写真を眺めていて…
仮説が浮かんでしまいました。
それは、なぎ倒された大木がたちが重なり合ったままごうごうと燃えて…
それが冷えて岩のようになった図。
炎の七日間てどこの大地でのお話でしたっけ?
地球規模の大火災で柱状節理ができたなら、”溶岩が冷えて固まって…”という説も半分は当たってるのか、と思ってしまいました(苦笑)
素敵なレポートをありがとうございます。
ごちそうさまでした(ー人ー)ゲフッ