島根旅:なぜか血が騒ぐたたら製鉄。「天叢雲」に出会ってしまったの巻
なにしろ子供時代から製鉄民と治水灌漑には並々ならぬ関心があるワケだが、一体どうして?
別にたたらを「やりたい」わけじゃない。刀を作りたいわけじゃない。
だけど、なんか、異様に血が騒ぐ。もしかして、わたし昔、金屋子神だったのかもね。まあ、物部よね、要するに。


棚田っていうのはつまり製鉄の跡地。
稲作が弥生時代に「伝来」したなんていうのは嘘も嘘、大ウソよ。
絶えてしまったかつてのたたら卜藏家のここに、そもそも金屋子神社の本宮があったそうなんだけど、やっぱし身体が反応してたもんね。
この写真は拝借。
https://ameblo.jp/akisakura-yuko/entry-12629322951.html

でね、
出かける数日前に、偶然「新日本風土記」の再放送で奥出雲、雲州忠善刃物の職人さんの仕事を見て、絶対行きたい!その方が作った刃物を買いたい!と思ったものの、彼はもう引退してしまっていた上に、その日は店もお休み。
それで「たたらと刀剣館」に連れてってもらった。


うわーーーーー!ってなる玉鋼。
でもわたしはこちらに釘付け。この「目白」というやつ。あいほん写真で伝わらないけど、素晴らしいラメ感。この煌めき!

でね、上の方に見える

という文字。「ずく」と読む。
これねーーーーーーー、鎌倉に「銭洗弁天」てあるんだけど、本来は「銑洗い」だったはず。だって製鉄民のいた場所だもの。佐助稲荷も。
・・・ということがひらめき。
で、見て回る中で、あまりにも美しくて「う!」となってしまったのがこれ!
しかも「天叢雲」と名付けられた、そのネーミングにやられた!
言わずと知れた、スサノオがヤマタノオロチを切ったら出てきた剣。要するに、玉鋼の製鉄を意味するものだよ。

見てしまったが最後、もうダメ!
頭から離れない!
値段がついてるってことは、これは今ここで打ってくれるものなのか?
いやいやいやいや、落ち着こう。落ち着けよ!
館のおばちゃんに聞いたら、幸いにしてw この職人さんは今日は出雲にいないという。
「明日にでも電話してごらん」と言う。
ま、ちょっと頭冷やして考えよう、ということで館を後にした。
が、やっぱり帰宅後も頭から離れない。
そりゃもちろん安くはない。包丁として高価なものだ。
でも、それが「高い」のかと言ったら、これが人の手で作られる工程を考えるとあまりにも安過ぎると思う。
自分でものを作って売っている立場として、これをこの金額で出したって儲けにはならないだろう。0を一個増やしたって正直なんの文句すらない。そうすると当然わたしには手は出せないけれど、それでもそのぐらいの価値がある。
ついでに言うと、人間ひとりの手によって作られたものを、いきなり「高いですね」などと言ってくる人がいるけど、そういう人のところにものを届けたいとは思わない。
わたしが今、即決できる財力がないというだけで、高いか安いかはよく考えたほうがいいぞ!と己に言い聞かせて帰ったわけだが、、、、、、
昨日電話して、いろいろとお話をさせてもらい、発注してしまった。
包丁というより、わたしには何か別なものに思える。
2年ぐらいしたら届くだろう。それまで仕事頑張ればいいだけのことじゃん!
そして、
一目見て、欲しい!と思ってもらえるようなものを、わたしも作っていこう!という気に、あらためてなった。
その後、斐伊川のほとり、暗く細い道沿いの温泉へ。
ゆたかだなあ、、、、、
ローカルならではの案内に感謝感謝。

夜は松江であっちゃん行きつけのお店で夕飯。
その際、見たこともないフルーツ的な蕪のサラダを食べた。桃のような風味のピンクの蕪。
お、絶対育てたろ!と思って早速タネを手に入れた。
もはや蒔きどきを過ぎてるけど、暖冬だし、イケるんじゃないか?少しだけ種まきしてみることにする。

>>続く


