年末年始にお勧めしたいこの一冊

文庫やKindleも合わせたら、たぶん年間100冊近く本を買っている(読むかどうかはわからない)けど、誰かの純粋なエッセイなどは読まなくなって久しい。

けど、先日、書店に入って平積みを手に取り、この本を買った。

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これはみんなが絶対に読むべき本だ。

絶対に読むべき本!

二度言った。もう一度言ってもいい。

稀に見る名著だと思う。

そしてもしかしたら、これが著者の絶筆になるかも知れない。どうやらやっかいな難病を患っているようだから。

そしてわたしは大いに共鳴するこの本の伝道に努めようと思う。だからしばらくこのネタ続くかもよ。

はっきり言って、

この人に関して自分との接点なんか持っていなかった。

わたしのアンテナがキャッチしていた情報としては、買い物依存症とか、セックス依存症?なんや知らんけどデリヘルになってみた、とか、まあ「エキセントリック系カテゴリの人」と思っていたし、下手したら柳美里とかあの辺に似たものがあんのかな、、とか、まあ、それだけである。「印象」だけである。

著作や短文を読んだこともなく、シンパシーを感じた試しもない。

でもなぜ手に取ったか。

それは知人であるTプロデューサーこと土屋さんがこの本についてポストしていたからだ。

彼も同様に「この人をテレビで見る限り、好感とは遠かったわけだが、、、」というようなテイで紹介していたので気になった。

ところが、目次からして「おおっ」、自分が持っていた「印象」とは違うことに気づいた。あとは帰宅して一気に引きつけられた。

圧倒的な筆力と、知性を感じる言葉選び、また、「なんだよ!この人はわたしかよ!」と思うぐらい、徹頭徹尾、感性に類似点を見出した。

そして、この人モノホンだ、プロの作家だ、ジャンルはエッセイストってことになるんだろうが、文章を書いてそれを売る、売るに値する文章という意味でプロだ!と思った。

いやはやそのことをわたしは今まで全く知らなかった。なんや厄介な人ていう「印象」だけだった。

けれど、結局、「文章で世に出てくる人」ってのは、やっぱプロなんだ!ってことをかなり深いところで考えた。

つまり、わたしみたいにほんっとどーーーーーでもいい文章、1秒すら考えない言葉選び、自分だけでわかっていて、めんどくさくてちゃんと伝えようなんて思っていない者の書くものとはレベルがまるで違う!ってことを教えられた。

で、このことがかなりわたしの芯に食い込んだというか、「やっべ、ちゃんと書こう」っていう気をむくむくと立ち上がらせてくれた。

や、わたしも文章で食っていきたいって話じゃなくて、「言葉」というものにきちんと取り組もう、という「姿勢」の話だよ。

レビューを見ると「疲れた時に読むと肩の力がスーッと抜けていく」的なのがあるけど、

そうか?

わたしはずっと共鳴しつつ、喝を入れられっぱなしな気がしたよ。

わたしは自分の「言葉」が、いかに力を持たないか、なぜ力を持たないのか、を痛感してるよ。

それは、わたしが伝えようとしていないからだよ。

かーーーーーーーーーーーー!そうだ、そうなんだよ。それじゃいかんのだよ。

自分に似た人って、わたしなかなか会ったことない。

何かの部分で、「そうそう、そうよねえ」という一致を見ることはあっても、全体として「似てる」と思う人は見つけられない。

実際、誰かのようでありたいなんて考えもないからそれで困るわけじゃないけど。

でもこの本を読んで「あー、そういう考えもあるのか」「そういう感じ方もあるんだ」とかじゃなく、「そうそうそうそう、そーだよ、そう」みたいのが圧倒的に占めていた。

多分この人も、「自分」と称している人間存在と、それを見ている「俺2号」とか、共存する者たちの複合体として生きてきたんだろう。

けれどこの人の方が圧倒的にピュアで、熱い血潮を持っている。

最後のメッセージには唸った。

「まだ死んでない」のは、この人自身であり、あなた自身、あなたが世界に放っていない「言葉」だ。

だからあなたも読んで!

絶対読みなさいよ!

今日発注すれば年内に届く。正月のだらけた日々に、少しずつ読みなよ。

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ま、ちょっと、何の話?って思うでしょうから目次だけ載っけとく。

そして、この話を引き続きしていこうと思う。

いつも読んだらメルカリに出すとか人にあげちゃうけど、これはもう一度読もうと思う。何度でも読みたいと思う。

目 次

●言葉に宿るもの
はじめに言葉があった
かつて言葉は「魂」であった
言葉狩りは文化と魂の抹殺である
名作童話の魔法の「言葉」
自分を「言語化」する、ということ
「夜の言葉」を書く者になりたい
自分の「夜」を掘り続ける

●「愛」とそれを巡る言葉
「愛」と「正義」とディズニーアニメ
それでも「愛」について語ってみようか
父が「言葉」を喪っていく
ありがとう、ごめんね
「愛」がわからないから「愛」とは何かと問い続ける

●言葉が私を救うとき
自分を救う言葉を探す
従妹が恋した偽医師
言霊の魔術師・宮沢賢治と尾崎放哉
言霊の魔術師・寺山修司と中原中也
エドガー・アラン・ポーの “Nevermore”
サリンジャーとディックにつかまって

●「意味」の病
フィボナッチ数列という「言葉」
数学音痴はスーパー歌姫の夢を見れるか
脳は我々を偏執的な「意味」の世界に閉じ込める
名前という言霊

●生と死と言葉
AIは自殺を止められるか
「念仏」という不思議な言葉
我々は何故「死にたい」と呟くのか
言葉にならない「怒り」の話
言葉にならない「怒り」の話 その二
私の老いのテーマは「終活」ではなく「執活」である

●言葉が社会を変える
フレディ・マーキュリーの言霊
アドルフ・ヒトラーの言霊
私の母とヒトラーが死ぬまで語らなかったこと
男の言葉、女の言葉

凡人の凡人によるファイナル・メッセージ

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