観ろ観ろ言われてた映画が衝撃だった!
SIRATという映画なんだけど。

https://transformer.co.jp/m/sirat
友達に絶対見て!と言われて、あまりの押しっぷりにどんな話かは調べないで(てか、「砂漠のレイブ」としか言われなかったw)
日程見たら終わりそうだったので滑り込みで行ってきた。
感想は「衝撃だった」以外のことは言えない。しばらく呆然としてしまったよ。
みんなもチャンスがあったら観に行ってみて〜!
アルモドバルが総監督(だったかプロデュサーだったか)なだけあって、まず映像美がすごい。
「レイブ」がテーマだけに、踊るための重低音がすごい。
わたしの好きな、圧倒的に無愛想な大自然(というか岩!)しか出てこない。
タイトルSIRATという言葉はアラビア語で、一般的には「道(path)」って意味だが、
イスラム教において、審判の日に天国と地獄の間にかけられる細い橋(道)のことを言うようだ。
この橋は髪の毛より細く、剣の歯より鋭くて、魂が渡る試練の道ってことらしい。
イスラムにもそういった寓意があるんだね、知らなかった。
「ラクダが針の穴を通る方が容易い(聖書)」と似てるけれど、ラクダの喩えは「金持ちが神の国に行くよりは」という前提だから富に固執する者は行けないよって話だが、イスラムの場合は、どんな人間でも死んだら通らなきゃいけない試練なだけに、より無慈悲で厳しいわね。
てか、ほとんど運任せみたいなノリかも知れなくて、
この映画では「行くも地獄、戻るも地獄」ていう状況が描かれてた。
まーなんでも過剰に意味性を求める、特に教訓的な意味を求める「映画の見方」ってのがあんまり好きじゃないわたしとしては、
この結末やお話全体がどういう意味かは置いといて、
現代版ヌーヴェルバーグみたいで、ただただ衝撃と余韻が残った。
映画には関係ないが、帰り道、ふと思い出した光景が、
若い頃、、、っても26、7ぐらいだったか?
半年ぐらいいたフィレンツェを引き払って、友達が住んでるロンドン経由で帰国するとき、
飛行機の中で横に並んだっていうだけのエジプト人が「弟が空港に迎えに来てるから」って、空港からイギリスの友達の家まで乗せてくれたんだけど、
ボロッボロの車で窓全開で、なんや知らんけどエジプトの?アラブの?ノリノリの音楽(確かRAIっていうジャンルだって言ってた)を爆音でかけながらロンドン郊外の田園風景をかっ飛ばしてた時のこと。
あれは楽しかった。小1時間のファンキーな旅。・・・って、別な人物を見るように思い出している。
ロンドンの友達には「あんたよくやるよね!」って呆れながら怒られたけど、どうしてそんなことが可能だったのか、今だったら考えられない。
わたしの世界はどこでも平和だったし、くっだらない、楽しいことしか思い出せないけど、それもSIRATみたいな道を通ってたってことかしら。
ただ、携帯電話がない時代の方が事実として安全だったと思う。
今は「情報」がみんなに恐怖を与えてる。
わたしらどうせ、どのみち死ぬんだから、エキサイティングな方がいいのにね。
・・・・・・・って、映画はそんなことを言いたいわけじゃないよ。
観てみてね!配信じゃなく、劇場で観るに限るよ!


