『魔笛』でめちゃめちゃ感動した「3」に秘められた意味

だいぶ遅くなってしまったけれど、こないだ観た『魔笛』(by ハンガリー国立)のお話。

本当に感動したんだよ。

まずなにより「音」への感動。いくら大音量でCD聴いても得られない、肌が感知する「響き」。オケもそうだし、お歌もそう。

身体のコアのところに響いてくる。これ本当に現場の音でなければ得ることができない共鳴。

やっぱわたしジャンルを問わず、良い音の持つ興奮が好きだ!何物にも変え難いよ。

もう一点は、「お話」というか、「魔笛で表現されていること」の意味。これが深く沁み入って、ほとんど泣きそうになった。

強烈に「わかった!」と思ったんだよ。

あーもう、考えただけで、胸が熱くなる。力が湧いてくる。

あーーーーーーー大人になって、ようやくこれがわかるようになって、自分は本当に良かった!と思った。

皆様ご存知の通り、『魔笛』はモーツァルト先輩が、我々のために残してくれたフリーメイソンの秘儀の紹介なんだけど、

フリーメイソン=「陰謀組織」という脳みそで固まっている人はここでページを閉じてくれたらいいよ。

魔笛が創られた当時の社会状況から考えて、今言われているような組織として出発したわけではないことはわかると思う。

そしてその性格は歴史において変遷があったわけだけれど、でももうその説明は飽きたので先に進みます。

まず冒頭の「例の3和音」、メーソンが儀式で使っている音と言われてるやつだけど、↓この出だしのジャーンから始まる3つの音ね。

それは「3回門を叩け」なんだよね。この冒頭3つの和音のところは重苦しいけど、そっからだんだんと優美で荘厳な響き、からの軽快さ(フィガロみたいな)になっていくじゃん。それによってこれが「冒険譚」であることがわかるじゃん。ちょっとスーパーマリオ的なんだよ。
それから4分過ぎのところでまた3回鳴らされて、また曲調変わる。マリオなら土管の地下の世界じゃん。

そう、わたしらスーパーマリオ的世界を生きているんだよ、本当に。

山あり谷ありで、いろいろな敵が出てくるけど、進まなきゃいけないの。

序曲終わって、お芝居の幕が開くんだけど、やっぱ出てくるのが3人の侍女(夜の女王の手下)、王子タミーノを見守る3人の童子、3つの神殿、、、、

とにかくあらゆるところにしつこく出てくる象徴的な数が「3」。だいたい「自由・平等・友愛」も3つの理念。

じゃあ、3ていったい何なの?って思うわけだよ。

これが今回、わたしに刺さりまくったマジックナンバーだよ。

舞台は最初、夜の女王は娘パミーナを奪われた悲劇の人として登場する。つまり被害者じゃん。

話戻るけど、王子タミーノは、パミーナを探しに旅に出る、つまりマリオがピーチ姫を救出に行くのと同じ設定。(てかマリオがなぞったんだけどねw)

夜の女王にしたら、娘を監禁しているザラストロ(要するにツァラストラ。「ツァラストラはかく語りき」のツァラストラ。ゾロアスター。この時代では智慧の象徴みたいなもん)が悪者だっていう設定。

ところがザラストロの神殿に行ったら、ヤツは慕われている。あれ?むしろ賢者じゃん、て風に描かれている。

監禁されていたパミーナは、むしろ娘を洗脳し悪影響を及ぼす母親(これは古今東西、一般化された「母親」の意味だと思う)から隔離し、彼女の純度を保護していたってことになる。

つまり、世界が反転、価値観の反転が起きるわけ。

そこで夜の女王が降臨してきて、復讐に燃えた例のアリアを歌うわけなんだけど、

剣を持ってきて、これであの男を刺しな!そうじゃなきゃあんたなんかもうわたしの娘じゃない!みたいなことを言ってるわけ。悲劇の女王だったのが残忍な復讐者に変わってるわけ。

ここで、ザラストロ vs 女王 という対立構造になってるわけだが、これこそが

二極化された世界善悪二元論

なわけ。

昨日書いた「振り子」の話だよ。

振り子の法則(我が意を得たり!)

はい、続きいきます。 前回は、二極化(反対の性質のもの)が「過剰ポテンシャル」を生んで、エネルギー環境が歪んでしまう。だから現実の「鏡」がうまいこと形而上的世界…

ところが娘パミーナは「復讐なんかしない!」って言うわけ。

そして彼女は両者の間を取り持つ橋渡し役になるわけ。

つまり「3」てそういうことじゃん!

て思ったの。

どちらかに加担するでも断罪するでもなく、「第3のポジション」てことなんだよ。

だから陰陽二元論では、この世界は何も解決しないんだよ。事実じゃん。二元論こそ諸悪の根源なんだよ、ってことを繰り返す「3」は言ってんのよ。

それから補足だけど、「2」では線にしかならないけど、3では立体になれるんだよ。

あーーーもう、これに気づいた時、ほんとうに心震えたよ。深い気づき。

それから危機を乗り切る「武器としての楽器」が素敵だと思った。

道化のパパゲーノには鈴、王子タミーのには笛。どちらも携帯可能で、「響く」もの。

鈴を鳴らしたら悪党どもも、楽しくなっちゃって踊り出す。陽気にさせることでの危機回避。

笛は自然を調和させ、動物たちも踊り出す。最後の試練に向かう時、笛を携えて入っていく。持つべき人が持った時、本当の効力を発揮する。

つまり「理性」と「愛」と「音(レゾナンス)」が人類秘密の鍵なんだよ、ってこと。

そしてタミーノの冒険自体が、まさに「神話の円環」、ヒーローズジャーニー。

いやー、実に胸アツ。そしてこの、帰りの満月が綺麗だったこと。

他にも言いたいことがあるけど、長くなるから続きは次回。

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