祈りは素晴らしい。だからロザリオを作ることにした
秋田に行ってきました。
というのも、このニュースを知って「これは行かなくてはいけない」という気になったのです。
「ファティマの聖母」9月に秋田へ 「涙流したマリア像」と対面 東西の“奇跡”がコラボ(産経)
マトモな新聞がこれに「奇跡がコラボ」というタイトルをつけるセンスがよくわかりませんが、ともかく巡礼の旅です。
カトリック信徒なら、この秋田のマリア様の奇跡はご存知かもしれませんが、念のために少し説明しておくと、1973年、女子修道院であるこの教会(聖体奉仕会)のシスターにマリア様がメッセージを伝え、そしてマリア像が101回、涙を流したということが伝えられています。
関心があれば検索してみてください。(わたしがクドクド説明を考えるより早い)
さて、どういうわけだかわかりませんが、わたしはファティマのマリアさまになんだかただならぬご縁を感じています。
そして昨年、思い立ってファティマを訪れました。
それでもわたしは当時、ミサに参列するほどの者ではありませんでした。なんとなく違う、と感じていたのです。そしてそれは今もあまり変わっていません。
それで礼拝堂で行われていたミサを遠巻きに見ながら、個人としてお祈りを捧げ、その場を後にしました。
ファティマというのはポルトガル中部にある田舎町で、本当に、もしここに100年前マリア様が出現しなかったら、今でもその名を知られることはなかったのではないか、というぐらい、街の中心に白く広大な教会があって、その周辺にはカトリック関連のグッズショップが無数にあること以外は、閑散としています。
こんな具合に。
マリアさまとキティちゃんが同格になっているのがすごいですが、考えてみればキティちゃんも世界に笑顔をもたらしている存在。ともに平和活動をしているのですからすごいことです。
ちなみに復活祭の時期でしたので、イースターバニーの代わりにイースターキティとして、カゴに入ったりしていました。
で、そんな便乗グッズのお店で、私が買ったものはこれ。
ただ単にカラフルでかわいいというだけの理由で。
今回の秋田行き、ふと思い出してこのロザリオを持参しました。
自分でも不思議なのですが、これを買った時には、よもや本当にロザリオとして使う日がくるなんて想像すらしていませんでした。
多くの人々が参列して、2日間に渡り行われたミサは素晴らしいものでした。
ロザリオの祈りを唱え、賛美歌を歌い、十字架の道行で祈りながらも、しかしどうして自分はこんなところにいてこんなことをしているのだろう、という不思議な気持ちが常にあり、一方でそれに答えを求める気持ちはなく、不思議だけれども、ここにいてこうしているということだけが事実だということでいいのじゃないか、と心は穏やかでした。
2日目の朝、秋田市内のホテルで「Jアラート」なるものがけたたましく鳴り、おかげで目覚まし無用で起きることができました。
教会ではミサイル情報にも特に動揺もなく、話題に出ることさえなく、本当に穏やかな気持ちで祈りが捧げられました。
祈りというのは言霊なのかもしれません。
わたしにとっては日本語でよりも、イタリア語でなされるロザリオの祈りの方が身近に感じる、ということを発見しながらも、みんなと一緒に同じ言葉を同じ回数復唱し、同じ歌を歌い、祝福し合い、最後に聖体拝領をして散会しました。
まあ、あまり感情的なことは書かないでおきますが、ともかく素晴らしい2日間のミサでした。
そして。
このロザリオをSNSで披露したところ、「欲しい」という反響があったので、作ってみようと思います。
本当のカトリックの方には十字架と、センターパーツもカトリックのものにしようかなと思います。
そうでない方には、写真のように、マリアさまのおメダイにするかもしれません。
教会に行かなくても、毎日お祈りすることはとても素敵なことだと思うのです。
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