「モラル」 〜気持ち悪いと感じ続けてきたことの正体
長年フツフツと「気持ち悪い」「つまんねーーーーー」と感じ続けてきたことの正体を表した本があると知って小躍りしそうになった。
これ。
読んでないけど、もう、自分が書いたかのような気になってハッピーなわたし。
あーこの広いんだか狭いんだかわからない世界のどこかに、わたしと同じ「気持ち悪さ」を感じる人間がいるんだなって、ちょっとした安堵がもたらされたよ(笑)
あーホッとする。ホッとした!
わたしが言いたいのはまさにこの広告の一言の尽きる!
「悪だけでなく善も陳腐」
世界ではいま、モラルに関する論争が過熱している。人種差別、経済格差、ジェンダーの不平等、不適切な発言への社会的制裁。
「遠い国のかわいそうな人たち」には限りなく優しいのに、ちょっと目立つ身近な他者は徹底的に叩き、モラルに反する著名人を厳しく罰する私たち。これからどのように「正しさ」と向き合うべきか?
500万年前から50万年、5万年、5000年、500年、50年、5年と「時代ごとの正しさの歴史」を、哲学、進化生物学、統計学などのエビデンスを交えてあぶりだす。経済格差、人種・ジェンダーマイノリティへの差別、キャンセルカルチャーやハッシュタグ戦争といった「SNSに吹き荒れる正義の嵐」など、これからの正しさについても言及。
もう「正義」とか「正しさ」とか「平等」とかはうんざり!!!!
うんざりなんだよ!
気づきなよ、みんな「それ」にやられて自らを勝手に牢獄に入れてるんだってことに。
そしてどんどん知能低下させてるんだよ、自ら。
あーーーーーーーアホくさ。
自分の中に湧き上がってきた「素直な感情や疑問」に対して、自分で「それは間違ったこと言ってんじゃないか?誰かに責められるんじゃないか」って秒速で引っ込めるわけでしょ?
どこにいるのかわからない道徳バカのことを常に気にしているわけでしょ?
そして「自分らしく生きたい」と一方では言うわけ。
そう言うのを聞いてると「ハァ?」って俺は思うわけ。
かーーーーー!さすがカミュ先輩。グーの音も出ない。
わたしが今までがダラダラとブツブツとしょもない文を書き、言い表したかったことの全てをこんな短い言い方でさっさとまとめてる。さすが物書きですね。クラスが違うわ。
ページに載ってるトピックスの抜粋だけでも、クスッとなる人はいっぱいいるはず。
●主なトピックス
・非ワクチン主義者は「非合理」でなく「非道徳的」
・陰口は進化版の毛づくろい
・徴税は洗練された「搾取の仕組み」
・不平等を解決するために生まれる「新たな不平等」
・モラルに代わる「事実」という通貨
・購入する商品が多い人ほど寛大?
・プロパガンダはばかばかしいほど効く
・「道徳的に正しい行い」では大惨事を防げない
・「道徳的行為」はその人の個性ではなく外部の力に影響される
・お金と幸福は比例しないという嘘
・性別違和ではない者のほうがパニックに陥る矛盾
・フェイクニュースは「知的伝達回路」の損傷
・キャンセルカルチャーは制裁なのか?悪人には罰を! でもその罰が集団や自分のためになるかは、どうでもいい。
↑ この最後の一行の破壊力たるや(笑)
ハーーーーーーーーーーーーーすっきりした!
1月はすでに10冊以上のジャンルばらばらな本を買っているから「すかさず購入」を躊躇っている(流石にわたしにもその程度の理性はある)けど、そのうち買おうと思う。
レビュー見たら「翻訳が悪くてわかりにくい」みたいなこと言ってる人いるけど、小説じゃないんだからディテールより書かれているキモについて理解すれば良い類の本のはず。
そんなにあれならグループ読書会やってもいいかも。
1人1篇ずつ読んで検証する、みたいなやり方で。
こればっかりは受け身でメモ取って、どうせ何も考えないで終わるような話じゃなくて、頭使って考えるのに適してる。
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