自分の中で価値観は完璧に変わった
まーわたしは、外で飲み食いすることが好きだったし、
身なりはきちんとして、少なくとも華やかであって、友達がたくさんいて、わいわいやっていることが好きだった。
だけどこの数年、もちろん平均的な世帯に比べたら外で飲み食いする回数は多いと思うし、いまでもライフスタイルとしてはあるけれど、
誰かと出かけていないとストレスが溜まる
といったことはゼロになった。
ゼロです、ゼロ。
鎌倉は飲食店が多く、新しい店ができれば、とりあえず行ってみっか、となるし、また飲食店外交というか、どの店に出入りしている人なのか、といった緩やかな外交文化があるんだけど、
そのスキームから、自分は完全に降りたな、と自覚している。
いくつかの店では「どっかに引っ越したのかと思った!」ぐらい言われたりするから、今や自分は存在していないも同然だなwと思うけど、
そんなの、まったく気にならない。マジどうでもいいことのひとつになってしまった。
基本的には、もはや振動数が合わない大人数の中にいて時間を過ごすということが、
苦痛とかではなくて、単に「無駄」な気がしていて、そんなマインドセットでいることが、その「場」に対しても失礼なことじゃないかと思うから、「別に」という感じだけれど、
会って楽しい時間を過ごせる人を、より大切にしたいと思っている。
綺麗なもの、地味よりは派手なものが好きだし、身なりは華やかであることが基本的に好きだから、あえて地味であろうとか、ユニクロで十分とかは全く思わないけれど、
新しいバッグが欲しいとか、どうしても手に入れたいあのアイテムとか、そんなものはない。
なぜなら、既にいっぱい持っている。
それにもう、ビジネスプレゼンをするわけでもないなら、「どう見られないとまずい」なんてことはないわけで、気に入ったものがあれば買うけど、別にプライオリティではない。
もちろん、ビシッとしたスーツが欲しい!と思えば求めるだろうし、余裕があれば誂えもするだろうけれど、今は一切の必要を感じないからどうでもいい。
それよりも、
笑っちゃうのだが、
「より良い牛フン」の方が、今の自分にははるかに重要だったりする。
それがあるなら、なんとしても手に入れたい。
これ自分で言ってて笑ってしまう。
牛フンとか鶏糞とか、コウモリのフンとか。
要するに動物のうんこじゃんw
そっちの方が今の自分にははるかに大切だと思っていることが、ものすごい価値転換な気がして、しみじみ考えてジワジワくる。
まず、自分が気になっていることを納得するまで整えること。
そこに賛同を求めたりする必要はゼロ。
賞賛も別に必要ない。
褒められるからやる、とか、感謝されたいからやる、とか、ハクをつけたいからやるとか、そんなのはホンッッッッッッとうにどうでも良い。
まず、自分が整って、納得いって、そのあまりある満足をもって、他者に何かを提供したい。
祖父母の時代は、戦火をかいくぐって生き抜くことが第一義だったと思う。
運よく生き残ったわたしの祖父は、戦後の日本に楽しさを!と考えて映画館という娯楽産業を起こし上場させた人生だった。
会社を育て、大きくすることは、従業員のため、社会のため、そしてもちろん家族のためだった。この祖父から金銭哲学は多少教育されたように思う。
両親の時代は、安定した収入、社会的地位があり、たくさんのことが社会から保証されて、広い家があり、よい車があり、子供を大学にやり、ついでに別荘でも持ってりゃさらに良かったのだろうと思う。
また、「世間」の中で飛び抜けて目立たず、叩かれもせず蔑まれもせず、常識の範囲で暮らし、余裕をもって「世間」と接することが第一義だったはず。
つまりどの時代も、、といってもたったの2世代だけれど、「幸せのスタンダード」、定義のようなものがあったわな、、、、といま眺めていて思うわけだが、
今はもう、それが完全に消滅したわけで、
右を見て左を見て決める「幸せ」なんていうものはなくて、
すべて自分が思う幸せを追求する。
それは自由とも言う。
しかも圧倒的自由だ。
赤く咲くのは芥子の花
白く咲くのは百合の花
好きな色に咲いてろ俺の花
そんな感じ。
「どう咲きゃいいのさ」と藤圭子が嘆いていた時代、それはそれで良かったんではないのかなと思うけど、
別に何色でもいいじゃん、咲たきゃ咲け。別に今咲たくなきゃ球根でも肥やしてりゃいいんだよ、ってな話なんじゃないかと思う。
何しろ人生も終盤に突入なわけだから。
そんな意味で、老人ホームを抜け出したシスターの話には、グッときてしまうわたしなのよ。
「教会になんと言われようと、好きなように生きてやる!」という決意。
人生の最後に来て、路線バスから降りる。
それはものすごいことだと思う。
そして、それこそが「目覚め」だよ。
まあ、今のわたしは「上質なうんこ」の価値はエルメスより高いってことだよ。わははははははは!



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