皆さま、本日もあけましておめでとうございます。
予言映画ってあるんですよね。実際に起きた出来事が、何年も前の映画のシーンで示唆されてる、みたいなこと。
最近では『終わらない週末』ですよね、Netflixの映画。これは絶対観といたほうがいいですよって前にも言いました。あーはー、こういうことが予定されてるんだなってことで、頭の片隅に入れとけばいい。
こういうのってハリウッドものばっかしなのは何故って当然、前もって予定されてることを散りばめるゲームみたいなもんだからでしょうね。
でもね、それもんの「仕掛け系」とは明らかに一線を画す日本映画。細菌兵器によるパンデミックと核ミサイルという、まるで「今の話か」という示唆的なお話、それが『復活の日』です。
見た人います〜?覚えてる〜?とりあえずWikipedia見て〜
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E3%81%AE%E6%97%A5
やー、これ、小学生の頃だったと思う。沈む太陽を背に砂漠を歩く、イエス・キリストを彷彿とさせる草刈正雄のシーン。めちゃくちゃCMやってたもんね。でも我が家の大人たちは角川映画を小馬鹿にしていた感もあり、当時も見た記憶なし。
アマゾンプライムでみようかなと思ってたところに、なんと本編フルで、YouTubeに上がってるのを発見して、2時間半の超大作だけど一気に見てしまった!いや〜〜〜〜〜、子供の時じゃなく、2024年の今観れたことに意義がある。
みんなも時間あるときにじっくり見て!(映画の半分以上は英語だから、字幕欲しい人はアマゾンプライムで!)
これ、ビビらせ系の映画ではないのよ。
人類滅亡して、この地球上で生きているのが南極基地にいる各国の人々わずか800人程度、ってなった時、果たして人類は国籍や過去を水に流して助け合えるのか、また人類存続のために何をすることになるのかってことを考えさえられる。
女の仕事はとにかく子供を産むこと。父親が誰とかどうでも良いからクジ引きで相手を決めるってところに衝撃と同時に、人類存続ってそういうことよね、そしてみんなで育てるのよと妙に納得したわ。。。。。
原作は小松左京で、監督がなんと深作欣二だったとは!!!!!
舞台は「全世界」、ロケも南極とか潜水艦とか全てリアルな実写で、とてつもなくスケールが大きくて、ちゃちな映像がない!めちゃめちゃ半端なくお金かかってる!!!!!
とにかく「人類」というものを、愚かさも美しさも含めて考えさせられる。
角川春樹はこの映画を撮りたいがために映画を始めたという話もあり、いやーーーーーーーーー1970年代の角川映画って凄かったんだなと改めて思った。角川春樹は晩年を最悪な言われようで終えたけど、やっぱし偉人だよなー。
それに小松左京!この人予言者なのか?2024年の今、この世界の現状に、このお話がかなりのリアリティを持つようになったけれど、原作を書き下ろしたのは1963年だって!!!!わたしが生まれる前だよ。映画より原作の方が、より詳細にパンデミックの描写に費やされているらしい。一体どこから着想を得て書き上げるんだろう。
まーとにかく、大人なら絶対見た方がいいよ。
あ、そういえば!
映画『陸軍中野学校』も2週間限定で公開されてるよ!
てなわけで、梅雨の時間をお楽しみくださいw