こないだある人と飲みながら、「自分についてる絵巻物」の話になった。
その人は絵巻物を一巻、ようやく燃やしたようだった。
なんのことかって、人はみんな背後に絵巻物がついてる。長い長〜いストーリー。それが因縁。
霊的な(エネルギー体の)因縁もあるし、血の因縁もある。良いお話もあるし、ヨクナイお話もある。
どんなお話なのか、いったん広げてみることが大事。
ヨクナイお話であれば、絵巻物はもう燃やしても良い。そういうお話だったのかと、ただただ眺めて、ご苦労様でしたという気持ちを込めて。もう、次の時代には必要のないお話であれば、ここで昇華させるがよい。
広げずにいる限り、現象はずっと付いてくる。だって広げて欲しいんだもの。広げて、知って欲しいんだもの。
若狭から帰り、吉野丹生に付いて、どうにも消化不良過ぎて気持ちが悪く、なんでもいいから手がかりが欲しいと思った。丹生についても若狭についても、わたしが求めているような内容の本はない。
ようやく見つけたのがこちらの本で、
求めているものとは違う、お話(小説)スタイルなのは気乗りがしないけど、致し方ないからすぐ買った。
大量に本を買うけど、届いてすぐ読むということは珍しいわたしだが、なぜか開封してすぐに読み始め、やっぱりこれも徐福の話からスタートか!というところに不思議な「やっぱり感」を得て、お話だから臨場感もあり、どんどん進んでいった。
不思議なのは第2章にくると、わたしの感情とは関係なく体に強い反応が出て、そしてやたら目がよく見えるようになった(笑)という謎の効果があった。明らかに何か動いているんだなあ。
それで一気に読了して、特に何か大きな感想があるわけではないのだけれど、なんとなく気が収まった。吉野と応神天皇、吉野と天武天皇、、、、つまり吉野と天皇家、そして南朝の絡みがわかったと思う。
読み終えて、なんで反応が出たのかな、、、と考えるに、
わたしの父方の祖母は十津川村にルーツを持ち、その先祖は吉野で後醍醐天皇の世話をしていたという。しかしそれはときどき「壬申の乱のときに、、、」という話になることもあって、果たしてそれじゃ後醍醐天皇なのか天武天皇なのかテキトー過ぎてわからないが、もはや辿りようもないことだし、要するにつまり「南朝の関係」という超ざっくりしたくくりで記憶されているわけだが、祖母の存命中にわたしに関心があればよかったものを、祖母亡き後も一族誰もそのことに関心がないので深掘りされた試しがない。
でも、要するに吉野というところは、天皇家を裏から支えるところで、ある意味キングメーカー、ある意味昭和の田中角栄邸みたいなもんで、その歴史というか血筋というかルーツというか、そんなものがこの本でわかったと思う。
さらに不思議なのは、ガーッと読んだくせに、今物語のほとんどを思い出せない。
要するに、これも自分についてた絵巻物。またひとつ広げて確認したってことなんだろうな。
・・・・あと何巻あるのかしら。