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「凡人が天才に勝つためには」つんく氏の話


先日、またもYouTubeにオススメされてなんとなく見始めた、林先生?(今でしょ、の人)とつんく氏の対談。

ゲーノーカイに疎いわたしでも、つんく氏が声を失ったことぐらいは知っていて、対談てどのように?と思ったのがきっかけだったけど、見てよかった。ものすごくいい話だった。

要するに、勝ち負けなんかの話じゃなく「努力の仕方について」というテーマとわたしは受け取った。

あまりにも良い話だったから、メモとして残しておくよ。

 

 

シャランQ(たいへん失礼だけど変換めんどくさいからこのまま行かせてもらうわ)ってミスチルとスピッツと、メジャーデビューは同期なんだって。

だけど両者にセールスで大幅な遅れを取り、劣等感を持ってた。

特にミスチル桜井に対しては、いつも強く意識をしていた。

悔しい。先に100万枚売れた。小綺麗で上品。

負けを認めたくない。でもこの差は縮まらない。。。

 

つんく氏は、もともとがスラスラと曲を作れるタイプではなかったし、自分が凡人であることは常に自覚していた。

けど「天才」という存在にはシャッポを脱いでいる、「あいつは天才なんだから」と思えば悔しいという感情を抱かない。

 

そこで氏は、ミスチル桜井を「天才だ」と思うことにして、発想を変え、いわば「俺は俺の道」を極めたろと思うように。

凡人の自分が天才に勝つために、曲作りに邁進してやるー、と決めた。

それが「努力」で、そのやり方が凄いんだよ。

天才が一生に一曲、天才的な作品を書くなら、俺はとにかく量産する。毎日一曲仕上げてやる!

苦手だった歌詞も、パターンを作るために、ツアー中でも移動中でも、どこでも作業。50パターンの詞を書いて、後でキャッチーなものを選別して切り貼りする作戦に。

で、結果、数こなせる「才」が身についたからプロデューサーの道へ進むことができた。

 

この時、作ったものが、仮に自分ではダサダサだと思っても、良い悪いは自分で決めない、と決めた。

自分にとってダサい曲でも、レコード会社から「すごいじゃん!」とか「キャッチーだねえ」と言われたりするわけだから、相手や他者の判断や意見を仰ぐことに。

だけどアーティストにとって、それって一番難しいことだよね。イマイチなものを人に委ねるって。

でも、セールス優先で考えればそのプライドを引っ込めることが大事だと彼は冷静に考えた。

で、結果は、2000年代のヒットチャートが彼の作った曲で埋め尽くされた、と。

 

一方で、もう一人彼を打ち砕いたのが、モー娘。をプロデュースし始めた頃、宇多田ヒカルという天才の出現。

実はNY録音した本場のR&Bっぽいものを仕上げていた。

今、日本でこんだけのR&B書けるのは俺ぐらいだろう〜ヘッヘッヘと思っていたところに、ヒカルちゃんのAutomaticが突然出てきて「なんだこれ!」と絶句。

凡人を集めたモー娘。が勝負しても勝てないから、一気に路線変更して歌謡曲LOVEマシーンを仕立てた。→ヒットした。

(この話好きだなあ)

 

対談の締めとして、

凡人が天才に勝つ方法は2つ。

1)天才と自分の比較をやめて、数こなすことを選んだ

2)得意なことより好きなことを見つけてやり続ける

 

で、2に関してが凄くて、「好きなことを好きなようにはやらなかった」というのが最大のキモ。努力の向き先、なんのために努力するかのゴール設定がハッキリしている。この方の場合は、「セールス」。

先述の通り、自分ではイマイチなものも人に判断を委ねる、とか。

「やりたい音楽」ではなく、動員数が上がる音楽、売れる音楽。ビジネスとして成り立つことを最優先。

だから結果としては、作ったシングル曲の総売り上げでは桜井を抜いている。JASRAC登録数1940だって!

 

 

そんで、好きなことがわからないって言う若い子たちは、

「好きなことが見つからないのではなく、見つけられていないだけ。見逃してるだけ」。

見逃さないためには、自分が思っていることを常に言語化することが大切。

「なんとなく、、、、、」では何にも繋がらない。

なんでもいいので、自分の好きなことを最低5つは毎日メモに書く。自分の未来につながる「好き」が見つかるよ、

とのこと。

(これには完全同意だなあ。みんな自分の「好き」に疎いんだよ)

 

あと面白いなと思ったのは、「これからの生き方」についての彼の考えで、

以前は自分を器用貧乏だと思っていたけれど、今はいろんな方面に精通したバランスで生きている、と自覚している。

「凡人において、しっかり生きるには、いろんなジャンルにバランスよく精通している方が良いのではないか」と言ってる。

ここはわたしも、自分をそう捉えていて、「わかっていること」「できること」(=つまりスキル)が多ければ多いほど得にはなっても損にはならない。

「アクセサリーを作るだけ」ではどうにもならなかったけど、サイトを仕立てられる、効果検証の仕方を知っている、ECというものを多少なりとも理解している、写真が撮れる、画像処理ができる、、、、、とか、そんなことから始まって、広がったし、今だって実例・実感ベースで人にアドバイスすることができるもんね。

 

「一芸に抜きん出てるけどバランスの悪い人は、一瞬チヤホヤされても3年持たない。突き抜けてるものがないなら総合点で勝負。気難しい天才数学者より、雑談が得意で笑顔の人の方が、結局社会で人気者になる」。

「一発屋の芸人さん、その後もなんらか芸能界で生きている人は、結局バランスのある人。世に出るためには一発が必要だけど、生きていくためには「多ジャンル」のバランス」。

みたいなセリフは、芸能界というものをよく物語ってるし、あくまでも現実的なものの見方をするつんく氏の資質がわかって興味深かった。

 

「歌声は失ったけど幸せ。不便ではあるけど不憫ではありません」

という言葉は、すがすがしくて心底素敵だなーーと思った。

 

 

自分の人生において、誰かに勝つとか負けるは一才のモチベーションに、わたしはならないのだけど、

でも「ライバル」がいる人生がその人をより高みに上げるんだろうなということは世の中を見てわかっている。

わたしはとにかく「ダメな自分」がいるのなら、ダメじゃなくなればいいんだよと思うだけ。

何かに向かって努力はせず「勝つ負けるじゃないよね〜」なんてわかったふうに簡単に言う(けど実は自信がない)人も、どうかと思っちゃうよ。

つんく氏の話は、桜井氏(ねえ、、、だけど彼って、、、ほんとに天才なの?????)を意識したところから、「自分の生きる道」を探し当てた、という話だから、やっぱり単純な勝ち負けの話なんかしていないんだよってことに気づくと、自分の人生にフィードバックできるよね。

 

タダでいい話が聞けてラッキーだったな〜と思った。

 

 

あ、ちなみに、高セールスの曲が「いい曲」だなんて、わたしは1ミリも思ってないよ。

 

ほなまた

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