モノを海外から取り寄せるといろんなことが起こります。
なんだか法則があるようでないようでよくわかんない関税。あとなんだかわかんない税金。
途中でパッケージをinspection目的で開けられる。開けたはいいけど、乱雑に封印されて届いた時には壊れてる。
あるいは届かない。
そんな、いろんなリスクがあります。
こないだ、ブラジルに超めちゃくちゃ気に入った品々を見つけたので、サンプルの意味もあり、取り急ぎ自分用に輸入してみた。
とりあえず自分用に購入ってのは、その人たちがどういうスタイルで仕事するのか見るためもあります。連絡のしやすさとか、正確さとか、いろいろ。
で、この人たちは、最初に連絡した時からこれ以上ないぐらい丁寧で、親切で、しかも念入りで、迅速だった。
あーもうこの人たちの商品をいくらでも輸入して、出来うる限りの販売をしたい!と思えるぐらいの。
それがこれらの品々。
開封した瞬間、なんだか知らないけど涙が出た。何かを感じて心震えた。
そして、このモノたちが、心理的距離は近いのに地理的距離がやたら遠いブラジル、ああまだ見ぬ憧れの土地!そんなところからはるばるいくつかの経由地を経て、ついに坂ノ下くんだりまでたどり着いたんだなあ、という感慨もありました。
届いたら商品状態を確認して教えてねと前もって言われていたので(って、そんなこと言ってくれる業者ってなかなかいないもんだよ)、届いたうち2つは、先端が折れてたことを一応報告した。
ただしこれはわたしの自分用だから、こんなもん自分の技術で修復できるから今回は良いよ、と伝えました。
でも、そもそもDHLがこんな繊細なものをボックスではなく「袋」で送ってきたことには疑問を感じていたので、次回からはボックスがいいと思うよ、とも付け加えました。だいたいDHLでブラジル→日本て、下手すりゃ商品総額より送料の方がはるかに高くなることもあるわけだしね。
ホラ、わたしの修復技術を見て!我ながらすごいと思ったw
(それにしてもめちゃくちゃ可愛くなあい?ヨーロッパの真面目くさった荘厳さとは違う「味」がある〜)
まー本当に、残念だとは思ったけど、直せるから気にしないでいいよ、と言ったわけなんですけど、そしたら彼らから丁重なお詫びと状況説明がきて、
DHLは工房までピックアップしにきたが、その際箱に入れて送る指定だったはずが、担当者が箱を切らしていて、「集荷センターに着いたら箱に詰め替える」と約束した上で袋に入れて集荷となったんだということと、その約束が守られなかったことを非常に遺憾に思う、というようなことだった。
いや〜、わたしは「これお客様に売るものじゃなくて個人用だから気にしてないから、もういいよ〜」と伝えておいたんだけど、さらに先ほど、送られてきた袋の写真、そこにしてある担当者のサイン、商品梱包状態など、写真撮れたら送ってくれ、というのでゴミの袋から取り出して写真撮った(明日が「プラ・ビニールの日」じゃなくてよかったw)。DHLに証拠を叩きつけるということなのだろうと思う。
彼らは指定した方法を反故にされて、商品にダメージを食らったことがよほど頭にきたのだろう。
でもね、わたしが感動しているのは、
商品到着の一報を入れてから、たった24時間。しかも日本ーサンパウロの時差12時間。
♪トーキョーは夜の7時 だったら向こうは朝の7時。
丁寧で、迅速すぎるし、しかも、文字だけのやりとりなのに、温かみを感じる。
それに生真面目な日本人であるはずのわたしの方がテキトー(ま、いっか主義)で、彼らの方が生真面目だ。
なんか、よくいまだに、日本人は世界で一番生真面目で勤勉だと思い込んでいるような人たちもいるし、あるいは逆に日本的な生真面目さが全世界で通じると思い込んでいる人たちもいる。
けど、実際は、そんなの全部ただの思い込みだよ。
むしろ「きちっとした仕事」って、イタリアやフランスなんかから学ぶこともわたしは多かったよ。そうじゃないこともあるけど。
で、今回はブラジルからも、そんな仕事ぶりを見ることができて、なんだかとっても嬉しい。
そんな気持ちの良さがあるから、彼らの商品をたくさん仕入れて、みんなに買ってもらいたいなって思ってます♡
お取り引きって、単に安い高いとかじゃなくて、素敵だな〜と思うものが、どんな人によって作られてるかっていうのが、すごく大切だと思うの。
てな訳で、そのうち公開しますので、是非是非、楽しみにしていてくださいまし!
読んでくれてありがとう!
またねー