最近ちょっとアレコレ立て込んでいたので気分転換にこんな話題。
在オーストリアの友人がなぜかデビー・ギブソンの動画をシェアしていて、
やーデビー・ギブソンて俺らの世代でも覚えてるかどうか、80年代の終わりに出てきた天才子供(10代)シンガーだけど、ユーロビート一色になってしまった世の中で、
俺はジャズを経てブラジルとか民族音楽の方まっしぐらに行ってしまったので、その後どうしてたのかは知らなかったわけだが。
まだ活動してはったのか!!!!!という感慨。
当時こんな感じ。
それがナウこれ!ちょっと見てほしい!
若尾文子と晩年のオリビアニュートンジョンを掛けたようなオバハン。ライティングとメイクなし映像のリアルさ。そしてあのダサかった80年代を今に蘇らせるわけのわからないコスチューム設定。
そして、なんだろう、この俺らの世代感をくすぐるポップサウンド。
なんか、まったくうまく言えないけど、どう言ったらわかんないんだけど、
俺はこれをダサいと言って笑う気には1ミリもなれなかった。
そして、なんだか知らない感慨みたいなものがドッと押し寄せてきたのでありました。
そして図らずも開いた80年代後半の記憶の引き出しには、そう、「もう一人いたよね!!!!」。
それがやはり同時期に15歳ぐらいで出てきた天才歌手、ティファニー。
あの頃こういう「歌の上手いガキ」がバンバン出てきてたのでした(。。。。。。。という音楽産業の戦略だったわけだが)。
で思わず検索しちゃったのよ。
そして見つけてしまったの、オバハンとなったこの2人の共演!
2019年だって。素人が撮った動画だけど、見つけて良かったと思った。
かつての天才ライバルだった少女、今やオバハンになってもやっぱりすげー歌う。すげー。ハンパねー。
たいていのこれモンの天才歌うたいは、ショービズの波に呑まれて死んでしまう。
だから生き残って、こんな感じですげーもん見せているってこと自体がすげーことだと思う。
なんか、オバハンかくあるべし!と思ったのよ。
特にティファニー!
当時こうだったのに、どっちかっていうと「可憐な少女」スタイルだったのに
今や完全なストロングスタイル!!!!
めちゃ流行ったこの曲
同じ曲をオバハンバージョンとして再レコーディングしている模様。
これはもう、ショービズ界で、天国と地獄を両方味わったに違いない人が、地獄から這い出て今に至ってる境地のすべてを感じさせる51歳ストロングスタイル。
セルフコントロールして容姿を保つわけじゃない、顔をいじって若く見せるわけじゃない。
いつも着てる服と靴で出てきた感じ。
こいつ、絶対いいヤツなんだろうなと感じさせる肝っ玉的な居ずまい。
撮影に一切金のかかってないビデオ!
ああ、こういうのがいいんだよ!!!
これがありのまま力なんだよ。
このマドンナ先輩と対極にあるストロングさが、俺らに何かを教えてくれるのじゃないかしら。
カッケーな。
カッケーオバハン。
世の中にはいっぱいいるってことなんだよ。
歌っていいな。
、、、一人そんなことを思った午後でした。