わたしは、やると言ったらやる女。納得するまでやる女。
ただの熱し易く冷め易いバカではありませぬ。むしろただのバカでございます。
裏の家のオバサンは綺麗好き。ほぼ毎朝ほうきの音をさせてる。
決して言わないけど、俺んちの前も時々掃いてくれてるに違いない、ええ、見るに見かねてな。
我が家と裏の家の間に共同スペース的なものがある。
裏の家の車が止まっているところは綺麗。
俺ンチ側の自転車置き場には枯葉が吹き溜まりになってたりする。絶対イラっときてるはず。だって、俺ならそうだもんね。
自分が綺麗にしている空間の、そっち側には葉っぱが伸び放題とかになってたら、イラっとくるもんね。
(すいませんね、無精なもので、、、っていつも気持ちだけは思ってる)
裏のオバサンはお花を咲かせるのが上手。
でーーーーーーーっかいプランターで、柑橘の木を見事に青々と茂らせている。
いつか聞いた。すごくお上手なのでコツを教えて欲しい。これ何ですか?どれぐらい実がなりますか?
「酢橘と柚子だけど、肥料やってほったらかしてるだけ。実はついてもほとんど落ちちゃう。数個しかできませんよ」
へー、難しいんですね。。。。
しかし本当は俺が知りたいのは、柑橘にアゲハの幼虫が来るはずだが、どうしてるんだろうか?殺さないで欲しい、、、、という心配だが、ちょっとそーゆーことを言うほどの関係ではない。
なう、俺は菌ちゃん先生の無肥料・無農薬メソッドで土を作ってる。
この自然界に余計なものはない、ゴミはない。枯れた草や落ちた枝こそが救世主だと語る菌ちゃん先生の熱弁には心打たれるものがある。
落ち葉や枝は山に行けばいくらでも手に入る、都市部でもその辺の道端や側溝に、こんなもんたくさんある!と言う。
人んちの脇でも、「あらゴミを拾ってくれてありがとう」ぐらい言われるようなものだからどんどん取りに行け!と先生は言う。
好きだ、この先生。
側溝!
それなら家の脇にある!
側溝だけに、速攻見に行った(と言わずにはいられない)。
裏の家の脇から続いているこの側溝。当然、裏の家のテリトリーには何も落ちていない。コンクリートは白いんだ!と認識させてくれる。
俺ンチのテリトリーから突然土だらけの葉っぱだらけの、とんでもない様相になっている。まるで38度線。
土が詰まっているからもはや側溝の意味を一切なしていない。
そして側溝の脇にはフェンス(金網)があって、金網の向こうは裏の寺の領地だが、当然誰もそんなところは手入れしないので、
枯れた草、折れた枝なんかが死ぬほどある。
くほほほほほほほほ
リアル灯台下暗し!こんなところにお宝が。
俺はせっせと集め、某社長特製ビニールの中に放り込んでいく。
ちなみに籾殻はいつもお米を買っている姫路の白井さんに送ってもらった。
そして無肥料培養土を詰め、
上にまた落ち葉と枯れ枝を乗せ、軽く蓋をして数ヶ月待つ。
くほほほほほ。裏のオバサンにはわかるまい。
「あの人、変だと思ってたけど、何をやってるのかしら。掃除してる風でもないし、、、、、」
俺はこれでネギと大根を作ってやる所存。今この袋の中にミミズ先輩が20人ぐらいいると思う。
この土袋は現在3個スタンバッている。あと5個ぐらいは作りたい。
俺はやると言ったらやるのだ。
ちなみにこの土袋はゆうに20キロぐらいはある。関東の黒土は湿り気を含んで重いのだ。
しかし俺は今や、それぐらいなら余裕で持てる。